四季報ぼちぼち読んでます

日本株投資

会社四季報、尊敬する投資家のかぶ1000さんは毎号通読されているという。最近造船関連銘柄を大当たりさせたたーちゃんさんもそうされているらしい。理論株価算定ソフトを開発されたはっしゃんさんは株価右肩上がりの銘柄を厳選する速読で通読されている。大投資家として知られる故・竹田和平氏は「情報は会社四季報だけで十分。」とまで仰っておられる。

今やインターネットの時代で、会社四季報の情報も発売する頃にはリアルタイムとのラグがあるし、「書いてあることは根拠に乏しい、当社に取材もなかった。」と即座にSNSに企業が投稿し抗議表明するなど、情報としても疑わしい面もある。私レベルですら、よく調べて知っている保有銘柄については「こんなこと書いてあるけど本当かよ、取材した内容なのか?間違ってると思う」という内容もあった。事実、その後の四半期決算発表で私の思っていた方が事実で、四季報の内容はろくに取材したものではなかった、あるいは会社に一本電話を入れて通り一遍の回答をそのまま掲載したものだったとわかった。

かぶ1000さんも「四季報予想は信じるな」とツイキャスで言っておられたし、発売直後にはあちこちで「ダブルニコちゃん(四季報の会社比大幅強気予想)からの大暴落ワロタ」とか、投稿されていたり、いい加減はいい加減。しかし、実績数値に関しては嘘は書いていないし、数年分のサマリーを一覧にしてあるという点で情報収集源という面で優秀なことに変わりは無い。保有銘柄の主力の自動車関連銘柄も四季報で絞り込んだし、東急不HD、エネオス、鳥羽洋行なども主要な情報源は四季報。もちろん買う段に進む際にはネットで過去の実績なども観るし、より精査しますが。

今号の内容は保有12銘柄については特筆事項も特に知らない情報もなかった。前号には珍しくあった。保有銘柄の周辺企業、同業種他社などを観ても目新しい驚きはなく。むしろここ3年ばかりの株価を見て、つくづく利益と株価の矛盾というか、ずいぶん一株純資産を増やしてPBRもPERも低くなり、業績も上がっているというのに過去の株価に追い付いていない主力の自動車関連銘柄だったり、他の銘柄にしても明らかに順調に右肩上がりですごいペースで成長しているのに株価が下がっていたり、「結局株価は利益に収斂する」というのは何年単位で観ればいい話なんだ、と思わされます。

かつて保有したことのあるエリアリンクは当時では高値づかみで、ずうっと株価は下がり、持っていたら長年含み損という状態でしたが、5年経って倍になりました。5年でも倍はずいぶん優秀です。今はもっと上がっています。その間、株価はずっと指標面でも割安水準でした。業績も悪くなかった。しかし見限ってしまった。今保有中の銘柄の過半がこうした割安銘柄で、ずうっと黒字、純資産は積み上がり、最高益が視野のものもある。しかし株価はずうっとぱっとせず。最近になって結構上がったものもありますが、円高や原油安、利上げなどが逆風で下がりつつあったり。それとは別の要因で中期経営計画を下方修正した銘柄もありますが。しかし保有継続です。今のところは。株価の動きの鈍さに業を煮やしてよくわからない会社を買うよりは。

タイトルとURLをコピーしました