「ピーター・リンチの株で勝つ」実践⑦

one-up-on-wall-street18 日本株投資

私としてはこの本がなければ投資の方針もはっきりせぬまま感情売買に走ってしまい損をふくらませていたと思います。投資開始してまだ1年ほどですが、2018年末のあれだけの相場の下げをいきなり喰らいながら、のうのうと大きな含み損を抱えることもなく続けられています。

さて、この本は初心者から中堅まで超超お薦めですが、しかし日米の違いとかで明らかにここは違うという箇所もありますので、注意も必要です。まず、「まず家を買おう。家は失敗しない確実な投資。」というくだり。これはアメリカならではです。日本は買った瞬間から家は含み損です。負債という扱いです。数億り人のwww9945さんは住まいは賃貸です。買う人も相当資産を築いてからのようで、しかも2億とかお金あるのにローンを組んだりしてますね。手元キャッシュがとにもかくにも投資には重要だからですね。「長期的には株式市場は右肩上がりで年平均9%上がっている。買われすぎの相場を恐れることはない。大昔からさすがにもう騰がりすぎ騰がりすぎと言われてきたが、大暴落を経てなお、騰がりすぎと言われていた時代の遙かに高いところにいる。」このくだりも、日本にそのまま当てはまるかというと、まあリーマン以降のアベノミクス経ての期間ならば日経は騰がってきていますが、長期で見るとおっそろしく下げ続けていた期間も長く、昔のバブルの頃には全然戻っていないし、アメリカとは違いますね。現在も日銀による買いが株価を支えていて極めて不自然な状態です。「S&P500に広く投資するインデックス投信に勝る成績をあげられなければ個別株をやる意味はない。」これも同じ理由で日本に完全に当てはまるとはいえない。しかしそう言えなくもない。ただ自分個人でいえば、日経平均に劣後しようとも個別株で利益を目指すのは無意味ではない。個別株を調べるにあたり情報への接し方、扱い方が今までとはがらりと変わった。リテラシー向上に極めていい。ニュースはエンターテイメントで事実は変わらなくても味付けが加わっており、価値を見極める必要がある、といったようなことが肌でわかるようになる。世の中の先を読むようになる。無用な不安をあおるような表面的な記事、動画などに惑わされなくなる。人生の不安が少なくなる。時間体力をどこまで割けるか、個人差があるけど自分としてはある程度注いでいい。それだけの価値があります。絶対に続けます。目標資産いくらとかは特にないのですが。

それと日米の違いではないのですが、昔の本だけに今とは事情が違っている記述もありまして、手数料については、「昔と違い大幅に安くなった」とありますが、現在は更にネット証券の台頭で安くなっており、更に安くなる動きもあるほど。また、申告についても、「デイトレードの膨大な取引の申告は会計士を潤す」とありますが、現在は確定申告ありの口座を申し込めば証券会社がコスト無しで全てやってくれるようになってます。ですのでデイトレード、短期トレードを取り巻く状況は当時と様変わりしています。IR情報の入手についても、当時と違い今はネットで検索出来ますし、成長率などの業績推移も過去数年にわたって調べられるツールなどもあります。(続く

タイトルとURLをコピーしました