「ピーター・リンチの株で勝つ」実践⑥

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この「株で勝つ」を熟読し、現代の億り人投資家達の発信などを調べ、四季報を読み、会社のHPのIR情報を見るなどして、大半がパクりですが株を16銘柄も分散投資して、2018年12月の急落を経て年明けに持ち直し、改めて自身の調査で見つけ出した銘柄にじっくり投資したいと思い、探し直していました。

リンチのごとく急成長銘柄、業績回復銘柄に投資し、10億り人となった長期投資家のたーちゃんさんは、違和感を大切にする、と取材に答えています。金価格がどうにも安すぎて金鉱株が利益どころではなく潰れかかっていた頃に、これはあまりにもおかしいということで、「金は一生に2度買い場があるといわれるが、今がその時では」と思い当時の資金をほとんど外国の金鉱株1社に投入し、待ち続けたそうです。当然倒産リスクがあります。そこは割り切ったそうです。リンチの教え「株式投資は数年内に現金化する必要に迫られない範囲のお金でやる」を守れば出来ることです。「一つの銘柄に集中投資するのは安全とは言えない。あらゆる調査を尽くしても不測の自体はありうる。3ないし10銘柄がいいだろう」とも書かれていますが、そこは個人投資家の裁量権のアドバンテージで、リスクを取るのも自由というわけです。資金の少ないうちは分散投資より集中投資を推す投資家はけっこういます。また稼げばいいと。分散投資は1千万単位の資産になってからでいいと。その後金価格は上昇し、その金鉱株は3年で10倍以上に、更にその後100倍まで上がったそうです。たーちゃんさんは10数倍で売り抜けてしまいましたが初期資金600万そこそこが1億を超えたそうです。その後は外食産業の株価があまりにも低PER(投資家に期待されていない、買われていない数字)過ぎる(外食は右肩下がりでどこも減益、店舗縮小、リストラという記事ばかり連日載っていた時代があった)と、調べに調べた(現地調査も重ね、実際に客として行って)結果、「かつや」のアークランドサービスに行き着き、これまた巨利を得るなど、まさに現代のピーター・リンチ。投資家に目をつけられていない、むしろ避けられている銘柄の中から自身のストーリー、現地調査を元に成長株を発掘している。そして決算またぎ(四半期決算の内容で株価は大きく動く)だとかテクニカル(株価チャートの動きの傾向から値動きを予測する指標)だとか短期の上下を気にせずファンダメンタルズ(企業の業績、財務などの要素)、ストーリーに基づき長期保有。私も違和感を大切にしてみようと思いました。

まあみんな言うのは自動車産業は安値に置かれていると。100年に一度の変革期で車は所有からシェアの時代で売れないとか、ガソリン車から電気や水素にシフト、運転も自動と、自動車メーカー以外の技術が入ってきてトヨタも終身雇用はもう無理だとか、米中摩擦などで景気自体後退期に入ってるとか円高とか。実際今年の四半期決算は米中摩擦と円高の影響は感じるなあというのも多い。自動車部品関連株も安値に置かれ、日経平均上昇局面でも出遅れているとか?トヨタもPBR(株価純資産倍率)1を一度割った?(1未満は純資産よりも時価総額が安い状態でつまり1万円を9千いくらで買えるみたいな)ちょっと低すぎ?そんな中今年初めにはタイヤメーカーのブリヂストンが結構な自社株買いを発表。(つまりお金があるということと、自社の株価が割安で買い得ということ)ブリヂストンも企業価値の割に割安となっているらしいです。そんな中アジアを見渡すと二輪車の需要がものすごい伸びであると。交通手段として未だ主流であると。しかも移動手段としての小型車から趣味の大型車の需要も出てきていると。日本国内も販売台数は右肩下がりでしたが大型車とか趣味嗜好の方はまた伸びていると。ここでバイク仕事の経験が生きます。アメリカの昔の成長株の代表例としてデルコンピュータ等と並んで挙がるのがハーレーダビッドソンです。ピンときますでしょうか。ハーレー乗ってる知り合いが周りにいますでしょうか。そんなに売れまくってるイメージがわくでしょうか。いくらブームがあったと言っても。実はバイク好きというのは一人で何台も所有します。好きが高じてバイク屋になるケースは多いですが、年収はすごく少ないんだそうです。好きだから楽しい。なのに何台も維持費もかかるバイクを所有している。私の周りにも何人もいましたそういう人。だからバイク需要の伸びがもたらす各関係会社の業績への影響というのは容易に想像が出来ます。その方面から調べることにしました。ありました。連続最高益で、キャッシュリッチで自己資本比率高くフリーキャッシュフロー潤沢で、増え続けている、いくら自動運転だ電気自動車だと変わっても需要がなくなりっこない基幹部品のメーカー。「ありふれたつまらない社名、業種、投資家に見放され低価で捨て置かれている低PER、低PBR、悪い噂(この場合は取引先の不祥事。この会社自体の業績への影響はほとんどなかったが気にしている人が多かった)が出ていて投資家達から放っておかれている」等、リンチのいう買い推奨の条件も複数満たしている。この銘柄こそが↑アイキャッチ画像の一番下の銘柄です。2月半ばに買い始めて(あまりにも投資家に嫌われているせいで売り買いが成立しづらいほど取引がなく苦労した)4月頭に決算発表があり、この結果です。早すぎます。わかるとおり集中投資しました。マブチモーターも日創プロニティも任天堂も何もかも損失確定も辞さず売りまくり、キャッシュを作って投下しました。残った他の銘柄全て全敗ですが補って余りあります。「株で勝つ」は良書中の良書です。

ちなみについ最近も相次いで自動車部品メーカーが再編、経営統合の動きを見せ、買収ののち経営統合との発表でケーヒン、ショーワなどが急騰したり、アイシン精機もアイシンAWと経営統合など出てくる出てくる。これ以前に部品メーカー株の出遅れに違和感を感じて、これらの株を保有していた人たちは当たったことになると言えます。(続く

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