「ピーター・リンチの株で勝つ」実践⑤

one-up-on-wall-street18 日本株投資

2018年12月半ばにフルポジ(ほぼ全資金を投入)状態であった私は、直後に日経平均株価急落を喰らいます。まあ、今となってはこれを早いうちに経験出来てよかったと言えますが、当時はやはり自分はこんな時期に始めるとは一級のカモなんだ、父親も株と不動産でやられたしダメな血筋なんだと思いました。投資開始時期はたまたまなんですが。10月に大きな下げがもうあったので油断していました。多くの個人投資家が投げ売りをする中、私はじっとしていました。本の中に「相場急落ごときでポートフォリオ(投資先、銘柄の構成)を台無しにしてはいけない。よい株は戻りも早い。」とあったし、初心者故にこの下げ幅の重大さ恐ろしさが全くわかっていなかったというのもあります。ベテランほどアベノミクス相場の不自然さ、バブル後日経平均最高値、の違和感を持ち、この急落はついにリセッション(調整)が始まった、と身構えたと言う億り人もいました。しかし私はそう思えるリテラシーもなかったのが逆によかった。もっとこの本を理解していたなら、「暴落は絶好の買い場」を思い出せていたかも知れません。フルポジでキャッシュは証券口座にありませんでしたが、まだ余剰資金自体は持っていました。こういう時こそそれの使いどころであったことは後で理解することとなります。かぶ1000さんはこの頃から安くなりまくったソフトバンクグループの株を大きく買い増ししています。直後から好材料目白押し、大規模自社株買い、株式分割と、ぐんぐん高値をつけ、今はウイーワーク問題などで下げていますがそれでも高い。100万円の元手から2億り人になられた井村さんも、10月と12月の急落時それぞれ買い増しし、利益を伸ばしています。10億り人のたーちゃんさんはこの急落を「単なるボーナスステージ」と言いきっています。私はと言うと、放置です。長期投資です。まあ結果から言うと出来すぎですが1月にはもうほぼ元通り戻しています。総じて好財務、高配当の優良株だけに下げも少なく戻りも早い。ただ勝敗で言うと4勝12敗くらいで、含み損銘柄が多い。それでも株はポートフォリオの一銘柄でも伸びれば失敗の数銘柄を補える。これも本に書いてあるとおりです。投資家達が慌てた急落でしたがまあRPGで一回全滅した程度かなと思います。すぐやり直せるレベル。

最初に買った銘柄は下げ続けてます。赤字ですから。パクリ銘柄のマブチモーターがかなり利益を出してくれた上に配当金も優待も届きました。成長率、PER、配当利回り、業績などで自分で選んだ日本エスコンは株価の変動幅が大きいですが、上り調子に乗れて+20%以上。わかりやすい業種で好財務、高配当利回りのダイキョーニシカワ(DNC)が株主優待新設で+20%以上、など、自分で選んだ銘柄も当たったり(あくまでも短期ですが)、徐々に経験を積んでいきます。しかしここで問題なのは、やはりどこまで行ってもまだ浅い。買いはしたもののリンチの言うような決め手にはほど遠い。成長のストーリーを筋立てて人に言えない。パクリ銘柄はなおさら。だから握力(すぐ利益確定せず手放さない)がなく、含み益がある程度膨らんでちょっと下げたりするともう売らずにおれない。徐々に含み損になっていってる銘柄も怖いだけで長期の展望が描けない。よく内容を調べてわかっていれば株価の方は気にならない、利益成長についてくる、と思える。しかしそこまで行けていない。リンチは「短期の相場の予測はむなしい」と言っています。ベテラン投資家のかぶ1000さんでさえもつい最近「今日の株価は予想出来なかった」と呟いてますし、短期の株価というのは読めない。でも自分はどうしても長期で持ち続けられない。調べが足りてないから。やはり今の銘柄を2年3年持ち続ける決め手はない。自分で調べて損も得も自分の責任で、そうでないと投資ではない、と思い、投資先を探し続けました。(続く

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