この本では株主優待という言葉が出てきません。アメリカは優待がなく、日本より配当利回りが高い傾向ということです。なので優待権利落ち日に向かって延びていく優待株の株価や人気度などについては何も書いてありません。みきまるさんという億り人投資家は優待株投資のスペシャリストとして有名ですが、そういう投資の仕方も日本にはあります。優待株投資は負けにくいんだそうです。私も初心者ながら、今年の8月半ばに9月末が権利落ち日の飲食系の優待銘柄を複数ピックアップして、その中でも少額から買えるものに絞って分散(値がさ株は全体の大きな割合を占めてしまうのでリスク分散がしづらいので)して買ったというテイで、株価を観察してみました。実際は1単元も買っていません。権利落ち日に多少遠くても何かの材料で急騰した銘柄はもうそれ以上望まず、その時全売りしたテイで、あとは権利落ち日に近づくにつれじりじり騰がってストンと落ちたものも確実に利確売り、目立ったブレがなければギリギリまで持ったというテイで、結果は、それぞれの中身をそこまでよく調べていない(四季報を読んでHPをちょっと見たくらい)にもかかわらず、全ての銘柄で+でした。優待は捨てて権利落ち日前に売るのがみそです。優待を手に入れようとすると権利落ちで売る人が多いので通常は下落することになります。優待が欲しければ優待クロスという手法もあるらしいですが…優待もしっかり利用するのであればその分は利回りと言えます。もちろんこの方法とて負けにくいというだけで、2018年12月のような世界同時株安みたいなことでもあればほぼ下がるでしょうし、中身をよく知らないで一時に多数の銘柄に分散投資などはリンチのいう長期投資にはほど遠い。あくまでも資金の大半はよく調べて長期で期待出来る銘柄に投資し、キャッシュがあるときに選択肢としてこのやり方がある、という位置づけです私の中では。ちなみにこれは、みきまるさんの投資手法とは全く違います。これが優待株投資だっていう話では全然ありません。リンチの本には「短期の株価の予測はむなしい、短期の株価の上下は無視すべき」と書いてありますが、日本には優待があるのでこういう予測がある程度成り立つ、という話です。それと今年の8月夏枯れ相場はかなりわかりやすい買い場というか、あのトヨタの株価がPBR1倍割れまで行ったり、優待株に限らず9月には幅広くリバーサルが見られたので、優待株スイングなんかより玄人は割安になって高配当の大型株を大量に仕込んでいつの間にかツイッターのトップの資産額が4億5千万→5億になっていたとかいう人もいました。(続く