「株で勝つ」を再々々々々々…読

日本株投資
主力の5993知多鋼業の株価は買値から2.67倍に
名古屋証券取引所の薄板(売買が極端に少なく流動性を欠く)銘柄、通称「過疎株」の自動車部品メーカー、知多鋼業を主力銘柄に据えようなどと誰が考えるだろうか・・・

驚異的運用成績で多くの投資家に報いた投信「フィデリティ・マゼラン・ファンド」のファンドマネージャーを務めた伝説的投資家ピーター・リンチの著書「株で勝つ」は、これ1冊読むだけで個別株投資で大負けはしない、長期ではまずまず資産を増やせる、そう言い切れる内容です。初出は40年前にもなるようですが…そのまま現代に通じます。私も、まともに読んだ投資本はこれと、投資を開始してから数年後にたーちゃんさんの本を読んだくらい。

私の一番利益を出した銘柄の知多鋼業は、この本にある「地味な事業内容」「地味な企業名」「PERは割安に放置されている」「時価総額に対し巨額な含み資産を持っている」などの条件に当てはまります。また、そもそもの前提として「株式投資は数年の内に必要となる可能性のある現金をとっておいたうえで、余剰となる資金(つまり全額失っても当面生活に影響ない分)を回す」「信用取引(損失が無限となりうる空売りや、資産が0を下回る可能性のある信用買い)をしない」とあり、これを守るだけで安全な投資となります。

投資を始める前に何度も熟読し、表面上は理解したつもりで始めて、段々やりながら実感していき、コロナショックなどもこの本のおかげで乗り越え、資産は倍以上に、受取配当金も税引き後で月5万円弱まで増えました。

途中、この本もさすがに古いかなあ、と思うこともありました。日本は本の出版当時からは考えられないマイナス金利政策をとっており、市場には資金があふれ、この本で再三警告されている「高すぎるPERの株は買うのを避けるべき」という事項に抵触する100倍以上というPERのグロース株が割高なまま上がり続けている例が多かった。今は時代が違う、と思ってしまい、某社外取締役(最近経歴詐称で裁判を起こされ、自身の手掛けていたファンドのマネージャーの任を解かれた(そのファンド自体も存在がそもそも疑わしい、となっている)ということになっている)が言うように「PERなど見る必要はない」という言葉もうのみにし、高PERのグロース株に手を出してしまった。まあ、やはりリンチが正しかった。その後、おっかないくらい株価は暴落しました。某社外取締役も同様に大損したはずですが、何でも下げている時は下げている時で下げる方にも賭けている(「株で勝つ」で批判されている手法で)から大儲けなんだそうです。氏のファンドはだから驚異的成績をあげ続け、バフェットよりも成績がいい、と豪語していました。今はすっかり信用していません。

私の今の主力のソフトバンクGにしても、その取締役が「ソフトバンクG大嫌いです」とXにポストした数か月後くらいに買いました。3倍以上になってます。一時は5倍まで行きましたが。その取締役は「京セラのアメーバ経営なんか最悪」ともポストしています。私は無保有ですが京セラも買いじゃないかと思います。あの取締役は今となってはすごく胡散臭い。

氏の会社の登記も不備が指摘されていました。氏は自身が某カルト宗教の信者であることを公言していますが、氏の銘柄分析も一見美しく教義のごとくまとまっている。美しすぎるんです。深く調べている感はすごく出ている。もっともらしい。しかし、氏が誇らしげに自身のファンドの主力銘柄として銘柄分析を出す銘柄は、その時に勢いよく株価が上がって高値になっていて、最早落ちるのみ、というタイミングのものばかり。氏はそれらの株を前々から、安い時から投資していて今は100何十倍になった、という触れ込みで満を持してという形で分析を出すのですが、怪しすぎる。後出しなんです。やはり、こういう自称大投資家をフォローしていても損しかしない。新しく、美しく見えるものよりも古典の良書「株で勝つ」に立ち戻ろうと思いました。

大事なお金のことなのに、こういう本一冊とて読まずに軽はずみなギャンブルに走る人が多いのに驚いています。

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