株式投資は結構心理面大事

日本株投資

7億り人投資家のかんちさんが、投資は経験が大事でいくら頭のいい人が色々本を読んでもそれだけで勝てるものではない、やってみると心理面で負の方に引っ張られやすく、障害となる、というようなことをポストしていました。

私が株式投資に踏み切れず、どうにもやるだけ馬鹿らしい、相場に左右される投機、ギャンブルの類いでしょ、と思い込んでいた頃に何度も読んで投資にいたる決心を固められた本「株で勝つ」(ピーター・リンチ)にも、「相場の下げで素晴らしい株を手放すのは馬鹿げている」「良い会社の株を20%値下がりしたときに買い増せず、売ってしまいたくなる性格なら投資はやめた方がいい」と、書いてあります。株価は最も当てにならない指標で、何の材料もなくても結構な幅で20%とか上下に振れるが、いずれ利益に連動するので、半年1年、あるいは数年待たされることもあるが、10年20年単位でなら報われる、1年単位で成果を示さねばならない機関投資家と違い、個人投資家は時間を味方につけられる、とも。

実際投資を始めてみて、これらの正しさをまざまざと確認出来ました。投資初期に一時保有していたが株価の下落に堪えられず、損切りした未来工業、エリアリンク、任天堂等は5年経った今かなりの値上がり(TOPIX等をもちろん大きく上回る率)を見せています。任天堂は既に大企業でしたが当時の倍以上に。また、マブチモーターは損切りではなく早々と利確してしまい、今の高値を見ることもなく。コロナショック時は後に大きく値上がりする大王製紙とソニーを一時売ってしまい、全部は買い戻さず、他の銘柄に乗り換え、大損。共通するのは感情売買、ということで、「売りたい」という感情がわくのは今振り返ると決まって大きく株価が下がって低迷したときで、「買いたい」という感情がわくのは決まってモメンタムが発生している流行りの銘柄(今だと名村造船所、中国塗料、三菱商事、半導体関連等。コロナショック時はリモートワーク、クラウド関係、EC関連等)で大儲けしている、とXのタイムラインが騒がしいとき。これは今も変わらずで、変わったのは自分自身が「そういうのには耳を塞いで、のらない」と決めていることだけです。

「株で勝つ」にも、誰かが大儲けしたのを聞いて、自分が損した気持ちになるのは健全でない、下手な売買の元になる、冷静な話、誰かが得をしてもあなたは損をしていない、と書いてあり、心理学的にも「得を逃す、という感情は損をすることよりも痛い」んだそうです。本能を理解することで、まずい行動を避けられる。投資に回すお金を「生活費数年分と、これから必要になるであろう出費への備えを除いた余剰資金に限る」ことでも心理面の余裕に繋がり、冷静な判断が出来る、とも「株で勝つ」には書いてある。これは基本中の基本。実際に投資を始めて、ミスして損して、学んでやっと理解出来つつある。

なのでここ2年くらいは感情に流されて動くのを避けられており、下落相場だった2022年に自分の資産は配当金を含めるとやや上昇で終われた。2023年はTOPIXに少し負けたが初の20%以上の+。この間、株に関して勉強をさらにした、とか、決算など開示を何社も見て努力した、とか全くなく、例年と労力は変わらないか、売買していない分減った。しかし成績は上がった。ひとえに心理面のマネジメントを学んだことに尽きる。実践で学んだ。確かに、かんちさんのいうとおり。

また、新しいもの、情報に惹かれるというのも心理学的にあるそうで、「株で勝つ」は古い本で、今のことは今の人に聞いた方が、とも思ってしまい、「「株で勝つ」で重視するPERなど一流は見ない」とか、何人かの現代のトップクラスの投資家が言っているのを聞くと説得力があるように聞こえてしまったり、自分の長期投資銘柄が保有期間5年も経っていると、どうしてもそっちより例えば今なら造船とか、商社とか、今強い、上がっている銘柄に目が行ってしまうとか。まさにコロナショック時のグロース銘柄がそうで、当時は今のように冷静に判断出来ず手を出してしまった。悪い会社ではなく、今もすごい成長をしているが、何せすっ高値でした当時。ブームのただ中、騒がれ囃され、急上昇してあとは大きく下がるのは目に見えていたのに、目が行ってしまった。これも高い勉強料でしたが、学びでした。

心理面を理解し、マネジメントする。とても大事なことです。これもスキルです。本に書いてあっても、なかなか実践出来ません。経験が大事。かんちさんのいうことが正しいと理解出来るのも、経験を積んだからこそ。これからも経験を重ね、投資で成果を出していきたい。

タイトルとURLをコピーしました