まずそもそも、株式投資をしたくて種銭を貯めていたわけでも節約していたわけでもなく、人生楽しみながら分相応に暮らしつつ、サラリーマンのキャリアなど考えたこともなく、早晩何かあっても自立のための資金は持っておかねばならないと浪費はせずに手元資金をプールしていました。で、いざサラリーマンをやめるにあたって、独立するわけですが、当面目先、元手はいらなかった。なので個別株投資にも興味を持った。タイミングとしては良くはない。連日バブル後日経平均株価最高値、と報道されていた頃で、今買うのはタイミングは良くないかなあと何となく分かっていた。一応曲がりなりにも投資を始めるにあたってピーター・リンチの「株で勝つ」を熟読していたので、それくらいは何となく。で、10月の急落相場を見届けたあと、買いタイミングかな、と。それで自分なりに色々調べて、かぶ1000さんのブログなどもじっくり読んだりして、それでも今から考えると性急すぎましたが、12月14日にフルポジションまで数銘柄に投資した10日後にクリスマス暴落でした。まず第一の失敗です。調査にはいくら時間をかけても良く、相場のタイミングは測るだけ無駄だという・・・「株で勝つ」に書いてあったとおりです。何故年内にこだわってしまったのか、これも「株で勝つ」に暴落は買い、年末は機関がやむを得ず売ったりするので下げが出やすいので買い、とも書いてあったからなんですが・・・しかし調査不足で何の決め手も自信もなくとりあえずポジションを持つ程度の段階では、フルポジションは行き過ぎです。しかしこの下げはこれまた「株で勝つ」にある通り、業績に関係ない相場の下げは無視すべし、を踏襲したおかげですぐに乗り切れました。次の年にはLIFULLを決算前の下げがきつかったところを買い、決算またぎからの短期間で20%以上の利確。しかし次の決算後急落していたところを「いい決算じゃないか、この下げは買いだ」と飛びつき買い。下げ止まらず、含み損を抱えたままコロナショック。単なる相場の下げではなく、海外子会社の減損案件で、業績大ダメージ確定。涙の50%損失確定、損切り。この銘柄は結局大損で終わりました。「株で勝つ」には「落ちるナイフはつかむな、ナイフが落ちて、揺れがおさまってから取れば良い」とありますが、その通りで、何故あんなことをしてしまったのか、焦りがありました。今買わないとすぐ上がってしまう、と。この銘柄は未だにその時の売値にも戻っていません。これが第二の失敗。第三の失敗はコロナショックの時、後に大きく上がるソニーと大王製紙を減らして(売って)、当時グイグイ毎日5%とか体感で上がり続けていたグロース銘柄を買い、短期の上昇には乗れて最大+50%くらいまで含み益が伸びていましたが、結局その後のグロースバブル崩壊にも巻き込まれ、最大4分の1くらいまで落ちましたかね?単にモメンタムのみで選んだのではなく業績の確かな銘柄を選んでいたので今はそこまでひどくはないですが、含み損。ソニーと大王製紙をそのまま持ち続けていた場合とは成績が比べものになりません。何せソニーはNTTドコモ(保有してすぐにNTTによるTOBで40%利確)にリレーして計半年ほどで倍ほどに増えていますから・・・これらの失敗から、腰の軽い感情に駆られた行動がいかに損失をもたらすかということを実体験し、株価ではなく業績を見て安易に手放さないことの大切さを実感出来ました。おかげで去年は一切売買せず、数分の一の株価まで落ち込んだグロース銘柄も手放さず、そこから数倍になるなど、日経平均など指数が全てマイナスの中、保有銘柄全体では配当金を含めると+で終われています。まだまだ費やした時間労力に対して利益の方は伴っていません(配当金を除く成績は投資開始来マイナス)が、日々成長していると思いたい。今は他人の爆益報告と半導体バブルの兆し、日経平均やTOPIXの上昇などを無視することを心掛けています。保有銘柄の株価は何ともぱっとしません。こんな時こそ動かない。これを今度こそ貫きます。