値動きは一緒くたでも

日本株投資
主力の5993知多鋼業の株価は買値から2.67倍に
名古屋証券取引所の薄板(売買が極端に少なく流動性を欠く)銘柄、通称「過疎株」の自動車部品メーカー、知多鋼業を主力銘柄に据えようなどと誰が考えるだろうか・・・

今は決算の影響も株価に影響あるものの、AI半導体銘柄とひとくくりにひとたびされた銘柄群、キオクシア、アドバンテスト、東エレク、イビデン、フジクラ、ディスコ、ソフトバンクGなどは上がる日にはまとめて上がり、下がる日にはまとめて下がる、それも大きく、という状況は概ね一貫しています。昨日などは決算発表シーズンで、決算を好感した一部銘柄がAI半導体銘柄群の下落について行かずに逆行高という場面がありましたが、それすらもノイズというレベルのセクター単位での値動きに今年は巻き込まれている状況です。日足の半年チャートを見ても結構似通っている。

私は最新の四季報で、前々から気になっていたVテクノロジーの業績、予想、そしてPERを見て、これは買いたい、と思いました。しかし、直後に株価は跳ね上がり、さすがにこれは目をつけられたか、飛びつき買いはちょっと、いや、まだ安いか、これはこの先上がる、と思いながら買いませんでした。そして、その後は周知のとおり、この銘柄もAI半導体銘柄とひとくくりにされ、PERが割高かどうかにかかわらず、キオクシアなどと同様の値動きに巻き込まれ、今はかなり安くなっています。買いは全然手遅れじゃなかった。しかし買う気になれない。今はAI半導体関連は下げています。

こういうまとまった値動きというのはヘッジファンドのアルゴリズム取引など、大口の血の通わない「下がるから売り」「大相場の終わりに手じまい」といった機械的な売買によるもので、規模が大きい故に売りの場合は自分の売りで値下がりしてしまうので徐々に売る、長期で売る、といった風になるのでずるずるととんでもなく下がるのだそうです。かつてはコロナショック後の戻り相場で見られた動きです。

あの頃、「リモートワーク」「DX」「巣ごもり」といったくくりに入ると見られればとんでもなく買われ、今と違う空前のマイナス金利も相まって低利回りのグロース銘柄の投資妙味が大きく、PER100倍なんてもんじゃなく買われ、新規上場銘柄を買って握ってさえいれば儲かるという時期がしばらく続きました。そして、そのバブルは弾けた。とんでもない速度で倍々と上がっていた銘柄はどんどん利確され、今でいうとイオンのようにずうっと値崩れし続けた。

有名個人投資家の井村さんは当時の主力のPER100倍越え銘柄のグロース、サイボウズを高値で売り抜け、その後の下落は食らわず、次の大相場に乗っていた。サイボウズはそれから4分の1、5分の1まで株価を下げた。業績面でも投資フェーズに入り、利益成長が落ちたのも重なった。しかし、2期くらい経過した後、再び広告費等を抑え、成長フェーズに入った。株価は底を打ち、そこから4倍以上へと上がり続けた。井村さんは再びその上昇にも大株主として再投資し、乗った。今は大株主欄にいない。

このように、一見「グロース」というくくりで一様に同じ値動きをしているようでも企業というのは個別に活動しているもので、中身はそれぞれで、よく知っているなら今の株価は業績から見てどうなのか、割安かつ、上昇に転じる何かが見られるなら投資すべし、とわかるものだと教えてくれます。今のAI半導体くくりも同じで、例えば自分の主力で僭越ですが、ソフトバンクGなどは、かつてこの銘柄で大儲けを一度ならずしているかぶ1000さんが最近また買い始めました。この会社の保有資産からして割安だから、というわかりやすい理由です。そこからも下がり続けていますが、彼は買い増しているようです。彼は2018年末にも同じ理由でこの銘柄を買い下がり、本人曰く「血まみれ」になりながらだったそうです。その結果はすぐ出ました。2019年早々に大きな含み益となっています。私はその時ちょうど個別株投資を始めたばかりの頃で、見ているだけでしたが、よく覚えています。

個別株投資をするなら、個別企業の中身を見て、判断する。「AI半導体はもうだめだ、手を出すべきではなかった、逃げないと」で、いいのでしょうか?私はソフトバンクGを今の半値以下で買って持っているので、まだ大丈夫といえますが、今の値段はバブル高値でしょうか?かぶ1000さんが仮に買うのをやめて、やっぱり売ろう、となったら追従すべきでしょうか?私はそうは思いません。

ちょうど四半期決算発表の時期です。明日は保有銘柄のMonotaROです。他、続々と出ます。それをチェックして、投資判断をします。「○○はだめだ」と言われている時って、投資妙味があったりします。JTを買った時もそうでした。東急不HDもそうです。株価が荒れている時こそ、ちゃんと分析をしたいです。

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