銘柄分類分け

日本株投資

バフェットとも並び称される伝説のファンドマネージャー、ピーター・リンチ。その名著である「株で勝つ」(原題「ワンナップ・オン・ウォールストリート」(プロの投資家を出し抜いて勝つ))に、株は大きく分けて6つに大別出来、どのタイプの株をどれくらい持つかによってポートフォリオのバランスがとれる、とあります。成長株に特化するのか、業績回復を重視するのか、はたまた配当重視か、会社の保有資産に着目するのか。まず、自分を株に置き換えて、どれにあたるか見極めるのもいい、とも。

自分の主力投資先の自動車関連銘柄は、それでいうと保有資産がまず物凄く、今注目のPBR1倍割れ(保有資産の総額よりも時価総額が下回っている)銘柄です。しかもその中でも更に厳しい基準で見て、資産は現金性の流動性の高いもの(現預金、売掛債権、投資有価証券など)に限って計上し、負債は全ての負債を考慮して資産からさっ引く、そうした後で残った現金性資産を元に計算してもPBRは余裕の1倍割れ。現在の株価940円に対し1,493円の現金性資産があり、1株につき553円が付いてくる。つまり、実質一株を387円で買える状態。予想PER(株価収益率)は7.7倍と大分割安(東京エレクトロンは36倍)ですが、実質株価387円で計算した場合は3.08倍と破格の安さ。右肩上がりの成長を毎年継続出来ているとは言えないとはいえ、成長傾向。ガッチリ黒字体質で、リーマンショック、コロナショック時に赤字を出したくらいで、純資産を毎年どんどん積み上げている。6分類でいうところの「資産株」であり、「低成長株」と2つに当てはまるでしょうか。配当性向低いですが、減配もない。この「資産株」は、株価が正当な評価を受けるまでは売らない、という方針となります。

保有銘柄はこれを含む過半が「資産株」であり、(低)成長株でもあります。必ずしも低成長と思ってはいない銘柄もありますが・・・なので、当然、現在の半導体や造船関連、大型株など一部が引っ張る相場には乗れませんし、パフォーマンスは通年で伸びづらい。じっと待つ感じです。

ちなみに、自分を株に例えると、やはり「低成長」「資産株」になってしまいます。保有資産の大半を日本株に投資しており、ロックがかかっており、使えず、年収の何年分かをガッツリ抱えたまま。本業の収入は伸び悩むが、家計は大黒字体質で、保有銘柄の株価も上がり、資産は積み上がっていっている。しかし仕事の収入が急激に伸びる可能性がある「潜在的高成長銘柄」でもあります。保有銘柄のいくつかもこの分類にあたる(本業がめざましく伸びる)と思っています。株も仕事もコツコツ、辛抱強く、継続ですね。

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