今年はここまで、PBR1倍割れのいわゆる割安すぎる資産バリュー株が強いパフォーマンスを出しているようです。東証が改善要請を出したのもありますが、その前から、その動きはありました。そして実際に株価対策、大きな株主還元策を打ち出した企業の株価が急伸する様も見られました。当主力の自動車関連銘柄もPBRは0.36倍の超割安銘柄です。1万円を3,600円で買えるという意味です。この会社の現預金だけで時価総額を大きく上回っています。とはいえ今年そこまで圧倒的に株価が強いということはなく、ようやく少し上がったかと思えば下落するといった動きではありますが、年初来+6.84%。TOPIX+3.9%を大きく上回っています。もちろん業績も伴う。資源高、エネルギー高、運搬費高で営業利益は厳しいですが、円安恩恵莫大、経常利益、純利益はコロナ反動V字回復の前年に続き最高レベル。半導体不足も解消方向、生産台数も回復、更に得意とする二輪業界は活況で、売り上げ好調。その本決算発表が昨日7日引け後にありました。
通期の営業益は予算未達。売り上げ、経常、純利はいずれも予算は達成ながら前年を少し割れ。今期予想は増収・減益。増配なし。なかなかやはり原材料、エネルギー、運搬費高騰など営業益は厳しい。第4四半期はさらに悪影響が大きく?利益率も悪かった。経常、純利益は第3四半期までを見るに、通期では前年を大きく上ぶれるかと思っていたが厳しかった。決算発表当日に大きく買われたのもそういう思惑だろうと思う?株価は月曜にすぐ下がりそう。第4四半期が予想以上に厳しかった。単体個別決算だと通期の経常、純利は前年を上回っている。半導体不足は解消の方向。生産は回復、需要旺盛なよう。2輪車向けが伸びて4輪者向けが鈍化という着地だったが、今後は4輪車も増加に・・・?と、もちろんとてもいい数字で、またがっぽりと資産を増やし、益々ガチガチの財務で何ショックが来ようと揺らがない資産バリュー株であることを示しましたが、業績はそこまですごいとも言えない、て感じでしょうか。他の同業種他社のトヨタ系列の部品メーカーなどが業績乱高下、下方修正などを見せる中、安定度がすごすぎ、反面、株価も低位安定しすぎという・・・水準訂正が待たれます。