投資スタンスを再度確認

stock-investment20220101 日本株投資

ピーター・リンチの「株で勝つ」を熟読してから個別株投資に臨んだおかげで、話題の銘柄やセクターにモメンタムでぶっ込んで大勝ち大負け、等に無縁の平穏な投資生活を送れてきました。とはいえ、利益など出ません。たら、れば、ばかりです。大きく上昇した局面で売り逃して、長らく含み損、という銘柄が多いです。逆に上手く利益が出ているのは、TOBで強制的に売らされたNTTドコモ、そのキャッシュ全てで買ったソニーGというリレーで資金は倍近くに。大王製紙も40パーセントの利益確定。これらは1~2年内のことで、リンチの言う長期投資で何倍にも、というのは未だ無縁。「株で勝つ」にはリンチのポートフォリオで目立った上昇を示す銘柄は保有して3~5年したものであると書いてあります。わたしはというと、主力の自動車関連銘柄がようやく今年3年経過しそう、という程度。長期投資という観点なら、まだまだですね。この3年近くは自動車セクターは米中摩擦、コロナ、半導体不足、部品不足、に見舞われ、そんな中でもうちの主力は前期下期から今期はV字の業績回復、最高益ペースで来ています。成長企業であり、EV化などでもなくならない分野のメーカー。投資開始来、資産の大半を集中投資しており、それが主因で長らく投資成績が振るいません。こういう手法をとっている限り、日経平均やTOPIXに年次ごとに勝った負けたと比べるのは無意味。まさに長期的視点が必要です。

コロナ第一波ショック時の経験は貴重なものでした。まさに「株価ではなく会社に投資する。ファンダメンタルズが変わらなければ持ち続けるか買い増しせよ。」というリンチの教えが試される機会でした。ファンダメンタルズが毀損したと認められたのは当時の保有銘柄ではLIFULLだけでした。50パーセントの損切りをし、未だに株価はその底値を下回っています。そして、他のソニーGや大王製紙はそのまま持ち続けていれば後に40%以上上がりました。なのに、一度手放してしまいました。コロナ追い風のEC銘柄やDX銘柄の決算があまりにも良く、株価も鰻上りで、買いたくなってしまったのです。今その時買った2銘柄は悲惨なものです。MonotaROは一時50%も含み益でしたが、急落しており、現在含み損。もう1つのクラウド銘柄は今は半値近くです。ただ、その時に買った中でNTTドコモだけは短期でTOBとなり利益確定、ソニーを買い戻し40%利益確定で、その部分だけを見れば資金は倍増しています。しかし、結局は何もせずソニーを持ち続けるのが一番利益が出ました。倍近かった。大王製紙も後に買い戻しましたが量を減らしてしまい、利益を逃しました。ファンダメンタルズが変わらなければ持ち続けるか買い増しせよ、を守れなかった。この経験は大きかった。リンチやバフェットは「株は流動性が高く、気軽に売り買い出来るが、機動的になるな、会社の経営権の一部を買っていることを忘れるな。」とも言っています。「10年間のうちに失って困る額は投資に回すな、2~3年で利益を出そうとするな。」とも。経験の浅いうちはなかなか守れませんでした。しかし、今年は周りの爆益報告等の雑音に耳を塞ぎ、人と比べず、逃した利益を数えず、ただただファンダメンタルズをチェックし、株を保有し続ける、を貫こうと思います。基本、持ち続ける。動かない。これを方針とします。

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