今年全体で見ると市場は上昇相場ではありません。日経平均とTOPIXがようやく+へ転じたくらいで、マザーズは-24.3%。世界的な金融引き締め、景気後退で相場は厳しい。しかし、8月はここまで日本は上昇相場です。決算も出そろいました。保有銘柄ではMonotaRO、東急不HDといった好決算組がそれぞれ13.15%、5.01%と大きく上昇。今期で投資フェーズを終え、再び収益二桁増へ向かうとのアナウンスがあったクラウド銘柄が11.04%上昇。本決算で増収に二桁増益、増配を発表し、今期も二桁増益予想で増配予想のAnd do HLDが5.23%上昇。巨額赤字発表の数日後にアリババ株売却で帳簿上は巨額利益計上発表のソフトバンクGが2.84%上昇。12銘柄保有中で、以上5銘柄がTOPIXの月次+2.8%を上回りました。他は微増か下落。アイフル、JT、篠崎屋が-1%近辺です。それ以外は微減。全体では+1.6%。
では、年次では。下落率1位は断トツでクラウド銘柄です。去年11月頃からのグロース大暴落総崩れのご多分に漏れない数分の1までの下落。未だマザーズ(-24.3%)を上回る下落率です。相場環境に加え、投資フェーズが前期で終わらず今期まで続き、赤字予想を出したのが重なっています。今月11%爆上げしたのも、焼け石に水。損失金額では主力の自動車関連銘柄に迫る額です。投資元本は比べものにならないくらい小さいのにです。主力の自動車関連銘柄も今年は3.1%下落中です。上昇相場で上がらない。少しの好決算でも、そうも上がらない。こうやって年々割安になっていく資産バリュー株です。今は環境も逆風が多く、日々減産、資材高、燃料高、米中摩擦、コロナ、景気悪化、等が報じられ、同業他社の下方修正でも、あおりで株価が下がるし、余計です。保有銘柄全体に対する割合45%ですから、そりゃ影響は大きいです。よくこれを主力にしていて全体のパフォーマンスが年次でTOPIXに勝っているなと思います。そして業績メタメタの篠崎屋。-4%。それじゃ済まないレベルなんですけどね本来。この株は特殊です。納豆が話題になると急騰するし、それでなくても仕手株で、たまに1日だけ株価が踏み上げられる。それ狙いの信用買いが絶えない。私は真面目な株主です。大豆は世界的に、これから大きな市場はある。商品はいいし、財務もいい。まだいける。あと、今月は上昇しているAnd do HLDも、実は年次だと-4%です。単純に不人気です。決算も営業利益はレンジ予想の下限に未達(とはいえ二桁増)だし、前期フランチャイズ純減ながら今期予想は大幅増が前提だったり。これだけ全体が伸びても、いちいち文句つけられる。成長企業かつ高配当なのに。私は買い時だと思います。それと資産バリュー株の大御所、丸八HDが-1%ですね。配当は高い方ですので、お釣りが来てます。で、上昇銘柄ですが、MonotaRO+29%。エネオス+18.94%。東急不HD+17.26%、鳥羽洋行+8.47%、アイフル+8.15%、ソフトバンクG+6.07%、JT+1.92%です。TOPIXは+0.1%ですので、これら上昇組は勝っているどころではありません。主力の自動車関連銘柄なんか買わずに、ここ数年間はそれ以外に振り向けていればと思わないでもないですが、主力は極端な低流動性故、売ろうにも売れない。まとめて売ったりした日にゃ一人の売りで暴落相場を作り出せちゃいます。そういう縛りというか、これが足を引っ張り続けているおかげで他の銘柄選びも真剣にならざるを得ない面もあり、だからこそ大きな利益も得られた面も。そう考えると一概に資金効率だけで判断することも出来ない。たら、ればは、なしですね。忍耐です。株は売り買いではない。保有です。