・3880大王製紙・・・前期末に家庭紙需要の先食い(コロナ下の買いだめ)があり、今期は反動減。前年同期にも消費増税前掛け込み需要がありそちらも反動減。それでも家庭紙は2四半期累計では増収増益。キッチンペーパーなど衛生紙、マスク等増産体制。円高進み為替差益あり。原油安恩恵も相当大きい。紙、板紙分野は需要減著しく減収減益だが、段ボールは需要回復の兆しあり。新規海外子会社(トルコ、ブラジル)寄与もあり、通期予想を一転前年比増収増益へ上方修正。純利益は前年同期比マイナス予想だが、前年に有価証券売却益を計上したことによるもの。
・8515アイフル・・・前年同2四半期累計比経常利益倍増。コロナ影響で販促費減。通期予想は前回発表時にはコロナ影響織り込んでおらず今回で下方修正。営業キャッシュフロープラスへ。具体的数字どころかあまり触れられてもいませんが、過払い金返還によるキャッシュアウトは今期も今のところ前年比マイナスとは言えかなり発生しており、第4四半期本決算で引当金が相当額繰り入れられると思われます。前期もそれで利益の大半を持って行かれており、今期も予想を達成してもどれくらい残るか、というところ。
・クラウド銘柄・・・二桁増収増益、株を保有する会社が上場し一部売却による有価証券売却益あり、有価証券評価額が資産に載り、自己資本比率大幅アップ。月次でかなりつかめていた通りの完璧な決算。株価は割高なれど。業績レンジ予想の下限から切り上がった値に予想を修正。下限から見れば上方。上限からは下方。サプライズ無し。
無保有ですがかつて保有していた3708特種東海製紙は、純利益を上方修正。有価証券売却益を大きく上乗せ。営業、経常利益は修正無しですが、今のところやや減収増益。やはり原油安、円高(主に原油安)の恩恵は製紙業界全体に渡っています。