最近モメンタムが入りすぎたテック銘柄からコロナで売られすぎたシクリカルバリューへ資金が流れてきた感があり、不動産、旅客、銀行、ホテル、カラオケなど上がってきたりしてましたが、今日はまた売られました。大幅上昇し続けていたコシダカHDも配当権利落ちはまだ明日ですが時短営業要請解除が延びて下落。堅調なディフェンシブ銘柄とは･･･

伝説のファンドマネージャー、ピーター・リンチの運用するマゼランファンドはまさに驚異的成績で資産を増加させましたが、意外にも損失を出した個人が多く、恩恵を目一杯享受できたのは投資したこと自体を忘れていた人や、投資したまま亡くなっていた人、だったそうです。

ちょうど今月初めに「コロナネガティブ織り込まれすぎて売られすぎの銘柄」というくくりでカラオケまねきねこのコシダカHDを当ブログで取り上げました。まさにそこから急上昇を始め、今日8月25日引け後には前月終値比で35％高に。8月決算で今月28日が配当権利落ち日という影響もあるとはいえ。あの時買うというのはしかしなかなか･･･

30年以上バリュー株投資を貫きものすごいパフォーマンスで数億り人となっているかぶ1000さんですらも今般のコロナショックでの逆風に「＃バリュー株つらい」とまでツイートする。確かに例を挙げると不動産含み資産株（JRも含む）は業績直撃、回復も見えない状況ですが、かぶ1000さんさえもバリュー株投資に弱音を吐く(シャレだと思いますが)この状況は過去にどこかで見た光景を思い出させます。

この本は本当にすごい本で、リンチって人のメソッドは現代にも通ずる極意だな、と思うことしきりなんですが、いかんせん古いのと、日本とアメリカの違いも考える必要もあり、そのまま信じていいものかどうか常に考えるんですが、正しさが証明されていく毎日です。

前期大幅減益で着地した不動産テック銘柄ハウスドゥですが、売上高は伸長、今期予想はコロナ影響で幅を持たせたレンジ予想の最も控えめなものでも40％以上増益。株価は決算発表後に10％ほど上昇し、約一週間後の今日になって更に10％、計20％弱の値上がりです。

コロナショックは短期の一過性、と早期に買い向かって信用も使って大損した人、あるいはたまらず3月くらいに売って、買い戻せず戻り相場に乗れない人、はたまた何もせず塩漬けと言えば聞こえは悪いですがホールドし、戻り相場には何とか乗れている人(私)･･･社会状況の激変を察知し、銘柄を入れ替え大幅に戻せた人･･･等々。3月半ばが底などと読めた人はいるのでしょうか。

海外アクティビストファンドのサードポイントがソニー株を大量保有してから半導体部門のスピンオフなど数々要求してきて株価はどんどん上がっていました。コロナで低迷して今期予想も減益ながら巣ごもり需要でゲーム部門絶好調で年末にはPS5発売を控えているとあって再び株価は年高値を更新し続けていました。そのサードポイントが今日ソニー株を売却していたことが明らかになりました。

高配当銘柄の鳥羽洋行は1Q決算発表時、今期減配予想(120円→80円)を出しましたが、株価の方はさほど下げていません。9月末が権利落ち日ということで、売られないのでしょうか？また3年以上の長期保有なら優待が増えるのも安定株主を増やしているのでしょうか？

日常生活からヒントを得て穴株を発掘し数々の10倍株を当てた伝説のファンドマネージャー、ピーター･リンチも、かつて投資信託ブームの際、同業者である運用会社のドレイファス社の株の急上昇を逃したといいます。ヒントは身近にあるのだから無理によくわからない分野に投資する必要はない。