今号の四季報を読んでいて感じること

stock-investment20230918 日本株投資

日本は欧米と違い実質利上げのイールドカーブコントロール緩和を行なったくらいで明確に利上げというほど利上げせず、日米金利差などから円安は進行し、インフレも進行。ドル建てだとただでさえ安い日本株の割安さが増し増し、バフェットが日本株を買ったという事実も相まって、海外からの日本株買いも大きい。日経平均、TOPIXなどの指数はいずれも年初から30%弱も上昇しており、「インフレには株」をまさに体現しています。私も投資開始来で数年間、利益など出せていませんでしたが、ようやく今年は「市場に居続けることが大事。株はマラソン。」と言われていたことが実感できています。指数には大きく後れをとっており、銘柄選定のまずさはそのまま(去年も今年も売買一切なしでポジションの変化がない)ですが。保有銘柄でわかりやすいのは年初来+41.05%のエネオスですね。原油高+円安でガソリン価格が物凄い高騰で色んな物価に波及して家計、企業業績を直撃していますが、エネオスのような石油元売り企業にとっては業績、株価上昇要因。この1銘柄だけで我が家の生活コストの上昇分の元を取るどころか大黒字です。この銘柄は原油高だけでなく東証のPBR1倍割れ是正要請のテーマ銘柄でもあり、現在の0.58倍はまだまだそれでいうと割安。私のポートフォリオはエネオス、東急不HD、アイフル、鳥羽洋行、丸八HD、主力の自動車関連銘柄と7割方がPBR1倍割れにあたり、先月8月は間違いなくそれが要因で主力の自動車関連銘柄、丸八HDなどが異例の株価上昇を見せ、あたふたしています。騰がってなお割安にも拘わらず、直近の上がり方は早期の収束、急落を想起させ、1回売りたくなりました。しかし、上がったり下がったりしながらも上値を今も突破し続けています。これら各社は別にPBR改善のために何かを打ち出しているわけではないです。東急不HDは優待拡充を打ち出したくらいですか・・・丸八HD、主力の自動車関連銘柄に至っては東証上場銘柄ですらありません。上場維持基準は緩く、株式持ち合い解消すらせず、旧態依然としており、PBR1倍割れ改善のテーマ銘柄ではないと思っています。気配すらない。にもかかわらず騰がっているのは何故か。四季報を読んでいると、他の万年割安と言われた低PBR、高配当の銘柄はこぞって買われてかなり株価が上昇しているのが見てとれ、ぼちぼちPBR1倍を突破しているものも増えています。株価上昇=利回り低下ですから、増配期待はあるにせよ今から買うならもっと割安なものを探したい、大体相場自体も上がっていて怖い、等の心理で未だ超割安のままの地方証券取引所銘柄にも買いが入っているのかな、と。事実、自分もいつもと違って「この銘柄、こんなにPBR低いのか!」という目で今号は見てしまう。数字自体は前から大筋は変わらないんですが・・・目が行く。多くの人もそうなんでしょう。他が割高になって見えてきている、相場自体も高い(急落しそう)気がする、という・・・PBR1倍割れを是正します、そこに行くまでガンガン自社株買いをします、とアナウンスした岡三は、目をつけた時点でもずいぶん騰がってしまっている、PBRはまだまだ低いが、もう少し安いところで買いたい、と思ってまだあまり経っていませんが、そこから既にすごい騰がってしまっています。買っていればすごいスピードで含み益が載っていた・・・しかし、まだまだ今もPBRは低いから買おうかしら、いや、さすがにここまで上がっちゃうと・・・こんな調子ですので一生買えませんな。とりあえずこんな買えない私ですが、元々ずっとフルポジションで良かったなあと。まずい選定でぱっとはしませんが、上昇相場の恩恵は十分に受けられているなあと。そんなことを思っています。配当金が積もってきてキャッシュポジションも少しありますが、2.6%ですね。焦ることもない。

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