2926 篠崎屋 既存店7月月次売り上げは前年同期比101%

stock-investment-diary20200806 日本株投資

最近納豆のコロナに対する免疫強化報道で1日だけ急騰して下落した豆腐製品小売りの篠崎屋の既存店7月月次売上高は前年同期をやや上回りました。中食系は巣ごもりもあり外食より強く、とはいえそこまですごく良くはないといった感じ。コロナにより景気悪化を見越して生活応援、と題してお値頃品投入や値引きを継続しており、利益率悪化を懸念していました。前期から高付加価値高単価高利益率の商品をメインに舵を切っており、利益率大幅アップ、黒字体質へ変貌しており、そこを見込んで買いを入れました。早くもその路線を若干見直さざるをえなくなっている状況で、マクドナルドの100円バーガーと一緒で一度値引いて定着してしまうと元に戻せない気もしますし、しかしあのコロナショックのさなかに高級路線一本で継続、値引きはしない、という判断も難しいのもわかる、利益率下落やむなしか、と思っていましたが、むしろ売上総利益率は上がっている。これはサプライズでした。(3Qはしかしさすがに4月5月の売上高減で販管費を引いた営業利益率は低下。)やはり大株主経営者の手腕でしょうか。ちなみに前期の既存店売り上げが前年同期比で目立って落ちているのは高付加価値路線にシフトしたことで商品単価が上がって客数が落ちたことによる売り上げ減で、しかし利益の方は劇的に改善して前年の赤字から黒転を果たしています。今期はそれと同等の売り上げまで戻し、若干上回ってきた。そして粗利率は上がっている。そして来たる4Qは例年赤字で前年も赤字でしたので今期も赤字予想を既に出しています。しかし通期で黒字は出せるものと思います。2年連続黒字は久方ぶり。前期で無借金がついに途切れていよいよ挽回待ったなし。今まで単年で好業績を出せても次期につなげられず、拡大を急いでは減損を繰り返してきましたが、今は財務的にも世間の状況的にも慎重にならざるをえません。じっくり足場を固めて行きたいところです。個人的には手薄な納豆にも力を入れて欲しいです。納豆が充実していれば時々興る納豆健康騒ぎでの一過性のモメンタム、デイトレ相場に終わらず真の業績拡大へ貢献すると思うのですが・・・豆腐で光る創意工夫を納豆でも見せて欲しい。

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