・8515 アイフル 新型コロナウイルスの感染拡大による消費活動の落ち込みに伴い販売促進費が減少したことなどにより、営業費用が大幅減、営業利益 跳ね上がり前年同期比2倍以上、経常利益は2.4倍。上期計画に対する進捗率90%超(5年平均53.9%)。現在のところ貸倒引当金見積もりに変化無し。新型コロナの影響見通せず通期予想は据え置き。
・3880 大王製紙 テレワーク浸透でオフィス紙需要減、広告、新聞用紙減、それとBtoBの段ボールも国内経済活動停滞で減という情報もありましたが、やはり衛生意識の高まりからマスクやウエットワイプなどが伸長のホーム&パーソナルケアセグメントが国内外とも堅調で10倍近い増益で業績を牽引。経常利益前年同期比45.4%増。上期計画に対する進捗率92%超(5年平均38.5%)。通期予想は据え置き。増配は既に発表済み。場中に決算発表されましたが株価の反応は微妙。
・7472 鳥羽洋行 減収減益&減配。前年同期比で営業利益13.5%、経常利益13.8%減。今期通期予想は営業利益前年比10%減、配当は前期の120円から80円に引き下げ(それでも現在の株価で配当利回り3%ほど)。半導体、電子部品分野は堅いが自動車、車載部品関連大幅減。そういった中で業績的にはそこまで悪くなく見えます。来季にも期待が持てますが意外と今期下期も上向きそうにも・・・ただ、高配当銘柄ですのでこの減配幅はいかんともしがたいですかね。まあ高配当と言われていた銘柄達の相次ぐ減配、優待改悪の報を見ていましたので覚悟はしてました。株価急落は覚悟ですが、この先へ期待が大きい銘柄ですので保有します。
・3289 東急不動産ホールディングス 経常利益前年同期の84.7億円の黒字から60.9億円の赤字へ。配当は維持。通期予想は据え置き。もともと下期偏重の銘柄で、1Q赤字幅は想定通りとのこと。賃料減免など響くも、渋谷オフィス7月空き室率4%超えと騒がれる中、東急の物件の1Q期間の解約予告は前年並みの推移となっており、空き室率1%未満を維持。主要セグメントである都市事業は26%減益も黒字。ホテル、スポーツ施設、ハンズなどが大打撃で赤字。まあ想定内です。一番言われていた渋谷オフィス空き室率増(23区でも突出)のあおりを喰らう、というのが今のところ(6月末時点)そうでもない。本業セグメントがコロナ下でも比較的堅調。あとはハンズ、ホテル、施設などがどこまで戻るか・・・ハンズはECにも注力とのこと。
4銘柄総括すると、悪い方は想定内、いい方は想定外、といった感じでした。衛生用品の需要増はライオンなどの大幅増益決算からわかっていましたが、大王製紙のメインは紙、板紙セグメントなので紙需要減が一気に数年分進んだ中では好影響は限定的だと思ってましたが・・・あるいはアイフルもメガバンクと同様この不景気で貸倒引当金の繰り入れが大幅に必要になると思っていましたが今のところはそれもなし。営業利益率は倍以上ジャンプアップ。鳥羽洋行の減配は当然。東急は空室率が想定よりかなり低い。希望が持てます。全銘柄保有継続です。