
Xを開くと、週明けは死人が出そう、とか、暴落に関するポストが多数。日本は公明党が連立を離脱とのことで、すでに日経平均先物は下へ反応していましたが、さらにアメリカではトランプ氏が対中関税大幅引き上げを示唆したとかで、中国と取引の多いエヌビディアやアップルなどが下落。さらに連邦政府機関の職員の解雇計画が発表されるなどでも売られ、市場は大幅安に。日経平均先物はさらに下へ。原油価格も急落。これは、確かに暴落待ったなしですね。
このように暴落というものは備えても備えても、想定の外から、急にやってくる。だから全体相場の予測はするな、とピーター・リンチは著書「株で勝つ」の中で説いています。投資を始める前に何せ引っかかっていたのがこの市場の暴落というやつです。これがあるならやっても無意味でしょう?と長年思い込んでいたせいで投資開始が遅れたというのもあります。しかし、投資を始めて10日目でクリスマスショック安が来て、さらにその後やっと資産が+に向かってきたなという時にコロナショックが来て、その後も日銀利上げショック、トランプ関税ショックと経験していく中で、それでも資産は倍以上になっています。
それも「株で勝つ」に書いてある通りに、相場の暴落をチャンスと捉え、100年以上の市場の成長の歴史から見てもわかる長期の成長を信じて株を保有し続ける、あるいは買い増す、ということをしてきたからです。意図して資産の中でのキャッシュ割合を増やしてきたわけではないですが、現在資産の22%ほどがキャッシュという状況で、実は暴落待ちだったところもあります。絶好の買い増しチャンスなわけです。キャッシュは下がらないので、株価が暴落しても資産全体では下げ幅は抑えられ、売られ過ぎた株を安く拾える。何度も経験してきたことですが、やはりこわいですね。いい気持ちはしません。
去年8月の利上げショックでは1日で200万円以上下がりました。その時はキャッシュがなく、買い増しはしていませんが、もちろん売ったりはしていません。今年4月のショックでは数日にわたりやはり相当額が下がりましたが、この時はそれまでの主力知多鋼業を全売却した直後で60%以上ものキャッシュがあり、どしどし買い増ししました。これをやってみたかった、という。おかげで今年のパフォーマンスはいい。今回も生かしたい。もちろん底値を狙おうとはせず、あるいは急落時に即買い向かってしまうこともしない。焦らず落ち着いて、少しずつ、です。どれくらい資産が減るんだろ今回は。もうまったく気にしない、が常に正解なんですけどね…経験上。