主力中の主力、自動車関連銘柄の第3四半期決算サマリー

stock-investment20210117 日本株投資

先週、保有銘柄で約半分ほどを占める主力中の主力の自動車関連銘柄の第三四半期決算が出ました。予想を上回るかなりいい数字で、前年同期比でも営業利益が上回った上、利益率が10%にのっています(売上高は減。前年同期は営業利益率一桁)。有価証券を6億7千万円分ほど譲渡し、持ち分法による投資利益が減って経常利益こそ前年同期比減になっていますが、その分有価証券売却益がのって、純利益は既に通期予想を達成しています。経常利益の進捗率は70%に迫っている。有価証券は取得額の半額以下で譲渡したということでしょうか?-3億7千万円くらいの評価差額金が計上されているのが引っかかりますが・・・現金預金はコロナ禍で長期借入金が加わったのもあり、また増えて時価総額を軽く上回ります。借り入れいらない気がしますが、そこはリーマンショックの経験もあり、備えでしょう。円高進んで為替差損あり。

現金性資産から全ての負債を引いて100億円ほど残ります。時価総額は60億円ほど。資産バリュー株としても40億円ほどのメリットがあります。この観点で選んで分散投資の一つとして保有しているバリュー投資家さんがちらほらいますが、主力にしている人はまず見ません。私は市況関連株であると同時に成長株としてみています。財務が盤石なことは重要ですが主眼ではありません。現在含み損額も1位ですが、今期以降は光がかなり見えます。惜しむらくは、半導体不足から自動車大手がこれから減産を打ち出していることです。それがなければ最早回復基調に疑問はなかった。しかしそういう踊り場はあっても、この業界のこれからは長期的に明るいと思います。株価は随分前から既に緩やかな右肩上がりになっていますが、それでもこの業種は出遅れている代表格。まだまだ本当の上昇はこれからです。今回決算で相当額有価証券を手放したことで純資産が久しぶりに減ですが、業績が悪かったわけではありません。電動、自動運転など技術シフトが起こっても需要の減らないエッセンシャルな部品の会社。10年先もそうであり続けるでしょう。分厚い財務のせいで低ROEとなっていますが、いい会社です。長期持ち続けます。

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