主力銘柄の第二四半期決算をもう少し見てみる

stock-investment20211011 日本株投資

コロナ影響で甚大な被害を受けた自動車業界。前期上期第2四半期は私の主力銘柄もリーマンショック以来の単期赤字を出しました。そことの比較になりますので第1第2四半期累計だと前年比10倍増益とかインパクトのある言い方になります。前期は下期からの回復がまさにV字でコロナ前をしのぐ受注だったそうで、「こんな下期計画ご都合主義過ぎるよ」という私の浅はかな見方を軽々突き破ってくれました。世界経済、特に製造業のリカバーはすさまじく、今期上期も順調で、この銘柄も2四半期累計だと過去の最高益だった期をも凌ぐような成績。しかし同業や類似の他社(中央発條など)のように第1四半期決算で上方修正はなく、株価の方もおとなしく、第2四半期では上方修正どころか半導体不足、部品不足による完成品メーカー減産という逆風、更に中国経済の減速、世界経済のピークアウト等の悪材料が見え、据え置き。何せコロナの時の記憶がありますので下期に警戒感はあります。ただ、トヨタが通期生産台数こそ若干下方修正したものの、円安進行などもあり利益予想は変えないなど、望みもあります。まあ、まだ11月以降どうなるか分かりませんが・・・生産現場では本当に生産減が深刻な様子がSNS等に上がっていますが・・・今のところの感覚ではさすがに悪くても通期でこれくらいは・・・という予想が立つくらいの、当銘柄は予想達成はある、という見方です。今のところは。

換金性の高い資産から全ての負債を引いた額が時価総額を優に上回る頑強な財務を誇る資産バリュー銘柄でもありますが、純資産はまたかなりの勢いで増えており、鉄壁です。一株717円に対し、469円もついてきます。時価総額69億円に対し85億円弱の現預金を持っています。投資有価証券も32億円と多く、持ち分法による投資利益も大きく、営業利益より経常利益が相当上回ります。昨今のバイクブームの貢献も見て取れ、前年比でバイク向け部門の伸びが大きいです。バイク向けでシェア1位とのことです。第3四半期にも注目は注目なんですが、それがどうであろうと財務堅牢で右肩上がりに成長を続けている当銘柄の株をホールドし続けることに変わりはありません。

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