「ピーター・リンチの株で勝つ」実践⑯

one-up-on-wall-street18 日本株投資

この本を読んで方針を固めて長期投資家目指してるわけですが、この年初からのコロナ禍で大底からのリバウンドもあって未曾有のモメンタムが発生し、新興株に限らず短期で株価10倍とか、そこまで行かずとも何倍など、ウイズコロナのテーマ銘柄(テレワーク、印鑑廃止、医薬、マスク、巣ごもり等)とアゲインストコロナの伝統的産業(インバウンド、不動産、自動車、旅客、飲食等)の格差も歴然とする中、まだ長期投資で何の実績もない私などは揺らぎまくりました。

何も考えずにテーマ銘柄やIPO銘柄に資金を突っ込む素人の方が儲かっている、バリュー投資家が長期かけて目指している利益をにわかがかっさらっている、長期投資の方はコロナ後のニューノーマルでファンダメンタルズが揺らぎ、伸長が望めなくなっているかもしれないものも・・・

事実、私も保有銘柄で1社だけ、最近もまた5月までの緊急事態宣言を打ち出したスペインの子会社が全体利益の20%を占める不動産テックのLIFULLを3月の大底付近で50%の損切りをしました。株価が落ちたからではなく、ファンダメンタルズが毀損したと感じたからです。その後やはり、のれんの減損をしました。

株価は自社株買いやコロナ影響を相当織り込んだ予想に対する高進捗で一時かなり戻しましたが、今はまた下がってきています。その後乗り換えた先のNTTドコモやEC関連銘柄、ソニーでLIFULLの分の損失以上に利益が出ています。

NTTドコモも一時巣ごもりでデータ通信が増えているとの報で急騰しましたが、それが落ち着いて下落が止まった辺りで買い、TOBで利確。

保有継続中のEC関連銘柄は確かにウイズコロナのモメンタムも入っており、ファンダメンタルズ以上に急騰している面もありますが、数多あるテーマ銘柄の中でもモメンタムだけではない、本当に中身のある会社を選んだと思っています。現在保有銘柄で含み益トップ。

こちらも保有継続中のソニーは直近高値から恐らく主にアクティビストのサードポイントが売ったとの報で?(サードポイントが大量に買ってから中期で株価は急上昇していた。その前も中期でかなり上げており、さすがに高値感?しかしPERは全く穏当で一部マザーズ銘柄のような異常値はない)下げてきていたのをゲームセグメントの強さなどから拾い、予想以上の決算で上方修正まであり、急騰しています。

「株価ではなく会社に投資する」と、「株で勝つ」にはありますが、実践するのは大変なこと。しかし最近実感として少しわかってきました。ロケットのごとく急騰してある日ズドンと急落したチェンジなどは、安く買えて上で利確出来た人はいいでしょうが、大損した人も多く、IRに問い合わせ殺到とか。

短期で上がるのを見ているとホルダーをうらやましく思いますが、それら銘柄とてテーマに乗るまでは数年ずっと横横だったりしたわけです。ファンダメンタルズを理解して見込んで投資していたら持ち続けられて、あとから皆が殺到するのを歓迎できたわけです。自分はそれを目指したい。

今、年間で自分のポートフォリオは前年終値比マイナスですが、主力の自動車関連銘柄のマイナス分が全含み損額以上です。この銘柄こそ長期投資で、単年では見ていません。これから数年で業績が上向くと見ています。他の銘柄だけで言えば既に年間でプラスです。

いわゆるマザーズバブルのような強力モメンタムには乗れていませんが、これからもファンダメンタルズ至上主義で、じっくり投資に取り組んでいきます。

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