インフレ対策としての株

日本株投資

個別株投資を始めて5年余。TOPIXなどの上昇率には大きく劣る資産の増加率ですが、昨今の値上げ、インフレに対応する意味では十二分です。配当金だけでも月あたりで手取り2万円を超える。バカになりませんし、投資元本自体も大きく増えている。

例えば値上がりと言えばガソリンです。生活を直撃する上、色んな他のものの値段が上がっているのも一つはガソリン高騰による燃料費高、輸送費高によるもの。未だに補助金で抑えている状態。これの恩恵を受けるのは石油元売り各社です。私は結構乗り遅れた方で、ずいぶんガソリンがいつまでも高いなあ、とエネオスのガソリンスタンドを見て思った時にエネオス株を買い、その時はすでに原油高による石油関連銘柄の株価急伸の一相場が終わった後でした。もっと早くにこれらの株を買っていた投資家さんは「もう石油には何か起きにくそうだ」と売っていました。それでも十分でした。今年に入ってもエネオス株は44%超値上がりしています。通算では72%超。ガソリン代の値上げ分どころか、車が買える額です。配当利回りも高く、毎年のなかなかの配当金もついてくる。

給与が上がってもインフレに追い付かず、実質賃金が目減りする世の中。以前の会社で非正規雇用で働いていたなら、給与自体も増えたかどうかも怪しい。そして当時は何も対策がなかった。しかし今は、株式投資がある。どんな社会状況にも対応できる。長らくデフレだった日本が、金利のある、インフレの世の中になる。物価高は値上げできる企業の利益に繋がる。金利高は当面は借り入れが前提の不動産株に逆風ですが、それでも保有銘柄の東急不HDは年初来で株価は20%超上昇しており、会社の所有する賃貸不動産も値上がりして保有資産も増えています。通算では株価+53%超。高配当。優待あり。And do HLDも不動産。年初来で株価+14%超。JTも値上げができる企業。高配当。通算では株価2倍以上で、最も成功している投資です。

ソフトバンクGはAIブームに乗り、子会社アームの上場で膨大な資産を得、年初来で株価+44%超。主力の自動車関連銘柄は値上げが原材料高等に追い付いていない状況で利益は厳しいですが、設備を増強し、生産能力を高め、保有有価証券もかなり値上がりし、純資産はどんどん増え、PBRは0.5倍割れ、相当値上がり余地がある。

保有銘柄で年初来マイナスも12銘柄中2銘柄あります(丸八HD、クラウド銘柄)が、全体では大きく+で、TOPIXには上昇率では全然負けていますが、正直何が値上がりしようと生活は余裕です。家を買うとかでなければ。これは投資をやっていなかったら考えられなかった。インフレはつまり、現金の価値が目減りするということ。貯金ではなく投資を、ということですね。もちろんしかし、現金は大事。株式投資では年単位で元本を割れ、含み損のまま、という状況もあります。超長期では年率数%の上昇が見込めるプラスサムながら。なので、向こう数年間で必要になりそうな現金はキープしつつ、余剰資金で運用。これが鉄則です。

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