世間は大相場。バフェットが買い増している商社株はまたも年初来高値更新。日本株そのものが割安しかも円安で拍車、地政学リスク低、経済成長も欧米に比べ順調、と海外勢の買いが入る。バブル後最高値を更新の報で煽られ証券個人口座の開設も増。ツイッターでもほうぼうで年初来高値報告が。しかし、日経平均やTOPIXにはどうしても追いつけない、5月などマイナスでした、という声も。それもベテラン億り人投資家から。こうしたことはかつてアメリカ株にもあり、一部のS&P500種指数への寄与度の高い、構成比率の高い値がさ株が相場を押し上げており、大多数の個別株、中小型株はさほどではなく、何なら下がったりしていた。今やバフェットのバークシャーハサウェイのポートフォリオの大半を占めているのはまさにその超大型株のアップル。なので個人投資家の成績が指数に後れることはよくあることで、あくまで相場ではなく個別の業績を注視すべし、とはピーター・リンチの「株で勝つ」にもある言葉。逆に長期の下落相場でも個別で観れば急上昇する銘柄もある。個人投資家の強みは相場を気にせず、そうした銘柄を機関投資家と違い規制に縛られず選べること。リーマンショック下の年でも全体の1割の銘柄は上昇していたという事実もある。上昇に乗り遅れている、実質損をしている!という心理は実際に損失を被ったときよりも心的ストレスが大きい、というエビデンスもあるそうです。ウォール街には必ず各社心理カウンセラーが雇われており、こういった心理が間違った投資行動に結びつくことを抑制しているとのこと。まさに私もコロナ禍下でぐんぐん騰がっていくグロース、テーマ銘柄を横目に全く低迷したままの自身のポートフォリオを堪えきれずに売り崩して、すっ高値のグロース銘柄に飛びつき、その後とんでもない下落。今に至るまで含み損を抱えている。あれがなければ、当時の準主力のソニーを減らさなければ、今は何十%というプラス。雲泥の差。なので今は必至に何も動かないことを課しています。商社、メガバン、電力などの上昇にのりたい。一時期でもいい。いくらか利確でもいい。日本株が長期で見て買い場だからこそバフェットは買い続けている。ならば今からでも全然まだまだ間に合うのではないか。そう思いますが、そうしない。キャッシュは少しあるのでその範囲なら買いもありですが。ポートフォリオは崩さない。それが基本、第一です。