2022年の終わりに、日銀は事実上の利上げを行ない、それまでの日米金利格差による超円安に歯止め。業績への恩恵がある国内銀行株は上がり続け、住宅ローン金利上げなどで逆風となる不動産株は下がり続け、円高恩恵となるニトリなどは上がるなど、短期で株価にはかなりの影響があちこちに出ました。保有銘柄の東急不HDは急落。And do HLDとて影響が危惧される銘柄で、元々低迷して割安な株価がさらに下へ、年初来安値を更新し続けました。金利上昇局面では借金が多かったり黒字化がまだだったりする中小型の新興株、グロース株にとっては資金繰り悪化のリスクが出たり、配当利回りの低さ、または無配などで債権と比べて旨味が薄くなるなど、業績、株価への悪影響が大きい。保有銘柄では別に新興中小でも赤字企業でもないが未だ好成長を続け、グロースに分類されるMonotaROが月次のやや成長鈍化の数字に加え、グロース株そのものへの逆風もあってか、12月は20%もの下落。そんな中でももう片方のグロースのクラウド銘柄は上方修正に増配に、来期大幅増益予想にと、株価も好調。また、様々な日本株そのものへの懸念から選好される割安を極める資産バリュー株のひとつ、主力の自動車関連銘柄が2%弱も上昇。TOPIXは12月4.7%下げていますから、かなりの逆行高です。円高逆風銘柄でもあるのに、です。トヨタの11月生産台数が過去最高、とのニュースも手伝っているのか。・・・等々、12月の終わりの出来事だけで、この影響ぶり。まだ始まったばかりです。日銀金利上げの影響、実際を見極めないといけません。急落に慌ててもいけない。コロナショック時も不動産株やREITは家賃減免や空き室率の急増など悪影響が叫ばれ、急落を極めた。しかし空き室率は実際には高まらず、不動産の中でも物流倉庫系REITなどは逆に巣ごもり需要による活性で素早く値を戻した。保有銘柄の不動産株もその後の業績回復、ギャップアップで株価はコロナ前水準まで戻した。急落で慌てて手放すのではなく、業績の推移を見ることの大切さ。実感しました。相場の予想はしませんし、出来ません。出来たとしても、投資判断には取り入れません。あくまで個別の業績を見るのみ。それは今年も変わりません。