まさかこれほどとは。発表される月次売り上げで見ると前年比で数%増の月が目立ち、店舗も加盟店が増えたりと外食がコロナでやられる中、見直されている中食の業態として存在感を発揮し、上向いてきていた豆腐製品等小売りの篠崎屋。最近うちの近所にも加盟店が出来、他にもここの製品に惚れ込んだ千駄木の八百屋さんが鋭意取り扱い始めるなど、のっています。前年上期はコロナ緊急事態宣言で相当外出自体自粛があり、売上高も相当減った月もありましたが、その反動もあるとは言え、この数字はかなりのもの。敏速な経営判断で高付加価値高価格帯の売れ筋オリジナル商品に加え「生活応援」と銘打ってコロナ不景気を見据えたお値頃製品を投入するなどし、しかも粗利益率はアップと、やるじゃん、という感じです。に、しても、ここまで利益が改善するとは。売り上げの増加率は5%ほどですから。利益は一線を越えてブーストしています。これは月次(発表の数字は売上高のみ)からはうかがい知れなかった。ちなみに「上方修正」ではなく、業績予想自体をしない(不確定要因が多くて出せない)ため、今、速報の形で決算に先んじて出している数字です。株価は5%以上上昇とかなり騰がりましたが、チャート的にはちょっと前の方が上がっているのは、対コロナの研究で納豆や発酵食品に含まれる成分が相当有効、という研究発表がされたときに2連ストップ高で暴騰した時の騰がりです。そういう一時的なテーマで買われやすく、常に信用買いがたまっているデイトレ目当てのホルダーの多い「仕手株」でもあります。私もあの騒ぎの時高値で売っていればまずまずの利益を確定できましたが、あれから結局あまりそれ以前の株価まで下がらずにこの好材料ですので、売ってしまっていたら買い戻せていませんね。業績に注目していれば売りはなかったです。この先まだ楽しみです。