「ピーター・リンチの株で勝つ」実践⑰

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最も優れた投資家の一人である伝説のファンドマネージャー、ピーター・リンチは企業の業績に基づく長期的成長見通しの観点から投資をし、何ヶ月ではなく1年以上のスパンで、時間を味方につける投資を「機関投資家の目の届かないところに気づくことが出来、いち早く投資できるアマチュア個人投資家のように」あえて心掛けて行っていた、といいます。機関投資家は様々な法律上の制約からある程度の大型株にしか投資できないとか、常にパフォーマンスを出さなければいけない故の売買の不自由さとか、色々個人と比べてデメリットがある。個人は機関の真似も後追いもする必要はなく、悠々と投資家が放っておいている小さな無名の成長企業を日常生活から発掘し、買って持っておけばいい、と。株主の中で機関投資家の比率が少ない銘柄はいい、と。

そういう観点で小型の成長株や業績回復株を探していたわけですが、また、短期で何の材料もなくとも上下20%ごときの株価の変動はある、とも書かれているのでそう思っていたわけですが、これがなかなか・・・自分の身の回りのどこにそんな情報が?株価が何ヶ月も含み損で下がり続けている中、モメンタムテーマ銘柄の売買で数日ですごい利益をあげている人がいるのが気になる、乗り換えたい、波に乗りたい、とか。投資期間が短いほどに長期目線というのは持ちづらく、日々のチャートの上下に心が揺さぶられる。しかしそういうのにも段々慣れてきました。冷静な話、例えば今保有銘柄で上昇率1位のMonotaROにしても、上場当時は一時株価数分の一まで落ち込んで、揉み合いのあと、上昇を始め、今では100倍どころではない。損で手放した人も多い。真に成長に与り株価上昇の恩恵を享受した人はなかなかの凄腕。私とて、もう相当上がったあとの買いでしたので、おそるおそるでした。買ってしばらくは含み損でした。高値づかみしたかなあ、と思いました。そこから益に転じたあとも上昇率45%が25パーセントを割るなど上下し、そのたびに売りたくなりました。しかし業績、ファンダメンタルズを見て保有し続け、決算を通り越してまた株価は上昇へ。こういう経験一つ一つがリンチの本の正しさを裏付ける体験として刻まれ、投資の指針が自身の中で出来ていく過程になっています。MonotaROは既に大型株で、機関投資家も大勢入っていますし、PERも高い。しかし潜在市場の余地と成長スピードの落ちなさは本物。そしてPERの解釈も本の出版当時とは様変わりしており、成長企業においては設備投資や成長のための投資に利益を回しPER1000倍どころか赤字でPERがつかない状態が何年も続く場合もある。リンチの時代のPER50倍はとてつもない投機的レベルだった。しかし現代では業種にもよりますが、一概にそうは言えない。そういうすりあわせも投資経験を積まないことにはわからないことです。

コロナなどの外れ要因によって急なモメンタムが株価に入る。1ヶ月で資産を数倍に増やした、というツイートが踊る。しかしよくよく見ればそれらの銘柄はその前数年は指数の上昇にも乗らず横ばいが続いていた。インスタントな利益に見えて実はホルダーは我慢を強いられていた。本当に短期間で儲けていたのはひとつまみの凄腕トレーダーだけで、その陰には何倍もの大損した死体が・・・という事実。リンチも本当に株価上昇を享受できるのは保有3年位してからだったといいます。保有銘柄で上昇を牽引している大王製紙も横ばいじり安が長かった。ソニーもコロナショックで低迷しましたし、その後上昇した後アクティビストのサード・ポイントがソニー株を売った報道やファーウエイとの取引停止などのニュースも影響したか再び下落したりしました(私はそこで買った)。このように業績さえ上向き変わらなければ、下落は買いチャンスで、ホルダーなら持っておけ、ということになる、本にあるとおりでした。ちなみにソニー、大王製紙はPERで見ても全く割高ではないです。他の保有銘柄も実は全体10のうち過半数が今含み損なんですが、業績を見て保有継続しています。このまま状況が変わらなければ株価も上がると思っています。PFの過半数が含み損でも全体では+。これも本にあるとおりで、「損はゼロが下限だが利益は青天井。1銘柄でも当たれば株は勝てる」です。

コロナショック時もこの本がなければ損切りしてしまっていたと思います。株価ではなく会社に投資する、を心掛け、焦らず人と比べず、誰がいくら儲けた、という雑音を遮断して長期投資をしていきます。

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