保有銘柄のストーリーとは

日本株投資

私の主要な投資先は某自動車関連銘柄です。買値ベースで全12銘柄保有中でこの1銘柄だけで全体の45%を占める。まあやっちゃいけない集中投資です。どうしてこんな構成かというと、元々は今より投資元本が少なく、ほぼ大半をこの銘柄1つに集中して、ほっとこう、と。投資始めて3~4ヶ月ほどでこの銘柄を見つけて資金を投じ始め、早々に数百万円規模になり、まあ投資始めて間もないし、練習、捨て金、余剰資金だし、素人だし思い切ったこともできた。今だったら絶対できないし、しないやり方です。この数分の一が上限でしょう。で、後になって、これだけを放置しておくだけでは勉強にならない、色々実地も必要、欲しい銘柄もある、ということで追加入金して、最終的に今の12銘柄になったわけです。

なので、よほどこの主力の自動車関連銘柄が大化けする自信があり、全幅の信頼を寄せているから集中投資している、というわけではなく、捨てている側面が大きい。まずは失敗しても良いから、と。とは言え、精査して選んだことに変わりは無く。唯一熟読して今も繰り返し読んでいる個別株投資の本「株で勝つ」(ピーター・リンチ著)には「業績が良くて財務が厚く、株価は割安に放置されている、機関投資家が見向きもしない、地味で退屈な業態、地味な会社名の株は狙い目」とあり、買うにあたってはストーリーを立てて、そのストーリーや買った当初の理由が揺らがない状況ならば株価が20~30%下がったとしても保有し続けるか、買い増せ、ともあります。

自分がこの主力の自動車関連銘柄を買うにあたっては、まずそういった条件に当てはまるかどうかで選び、立てたストーリーは、「この会社はリーマンショック時もそこまで業績は落ち込まず、大黒字経営を上場前から続けており、赤字を出したことは稀、財務は分厚く、現預金だけでも会社の時価総額を上回り、全ての負債をさっ引いた残りの現金性資産を加味した実質PERは、ただでさえ割安な現在の6~7倍より更に更に割安の3倍台にもなり、配当性向も低いなりに右肩上がりに増配。財務は年々良くなっており、それは株価の割安度も進行していることを示す。自動車部品メーカーはEVシフトなどで淘汰される局面だが、この会社の部品はどんなふうに自動車が変わろうともエッセンシャルな部品で、なくなる様子はない。配当性向の低さも逆に言えば潜在カタリストとなり、余力があるということで、株主還元強化がアナウンスされたなら強力な株価上昇要因となり、元々が割安だけに上昇余地も大きい。」と、こんなところですが、近年はこれに更に「低PBR改善要請が出されたことで、こういったPBR1倍割れ(現在0.44倍ほど)銘柄はテーマ銘柄となり、買われるようになっていて、業績に拘わらず株価上昇がみられる。自動車業界はトヨタが空前の業績をたたき出し、活況の様相で、部品メーカーの業績にも+要因。」が加わってきています。買った理由はみじんも崩れておらず、現在は買値からかなり上昇していても割安度合いは依然かなり高く、売る理由にはならない。なので、これからも主力で保有継続という結論になります。

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