この2年は投資成績がいい理由

日本株投資

TOPIX指数、2021年の終値から今年1月5日終値までの上昇率は20.14%。私の保有銘柄は同期間ですと26.28%の上昇率。2023年単独だとやや負けてるんですが、2022年はマイナス相場でしたので、やや+だった私が勝っており、2年通算だと結構なアウトパフォームぶりです。

TOPIX指数に勝った年は約5年の投資人生の中で2022年のみで、5年通算だとTOPIXの半分ほどの上昇率しかありません。保有銘柄12のうち1銘柄で45%の割合を占める主力の自動車関連銘柄が万年割安銘柄で、上昇相場でも全くついていかず、下落余地は少ないといわれつつも相場の暴落時は出来高がない故に一気に一足飛びに落ち、戻ってこず、割安度合いを高めただけ。

業績的にもハイライトと呼べる時期はとても少なく、自動車メーカーが半導体不足を解消しトヨタは生産台数を過去最高にのせ、円安も恩恵で最高益を出すなど快調な中でも部品メーカーは値上げが追い付かず、利益率低下。

2023年はそれでもバリュー株に資金流入が見られて私の主力も株価好調だった上にイレギュラーな株価上昇(著名エコノミストのエミンさんが動画で短く「究極のバリュー。今の株価はタダ」と紹介した)があったので、かなり稼ぎましたが、それがあってもなお、全体ではこの成績。

この銘柄ばかりのせいにも出来ない。他でもしくじりまくっている。しかしそんな中でも、この2年は自分史上では満額の出来。要因は、全く売買しなかった、これにつきます。

売買自体は悪いことではない。問題は、タイミングです。現在ほぼフルポジションで、証券口座のうち現金は3%しかなく、あとは全て日本株に投資しています。この資金だと最低単元が買えない銘柄もあります。つまり、何か売らなければいけない。銘柄を入れ替えるからには、今のものより良くなければいけない。少なくとも確信に近い決め手が必要。

その調べがついて初めて決断していいはずなんですが、往々にして売買したくなるときというのは保有銘柄の株価が不振で他の銘柄が強く、しかもXのポストで億り人や色んな儲かっている方達が煽っている(煽りの意図の有無は問わない)時。典型がコロナショック後戻り相場の時のグロース主体の投資家さん達の爆益報告。こっちはバリュー株中心で低迷し続け最大300万円以上の含み損を抱えたまま毎日気をもんでいた。

そして、遂に堪えられなくなって現在多額の含み損を抱えるグロース2銘柄を結構な金額買って、今に至っています。よく調べたかといわれると、さすがに力強い業績が続くという確信と、好財務、というところまでは調べた上で買いましたが、他の持ち株のように10年分の有価証券報告書を読んだりはせず、現在の株価が超割高ということからは目を背け、飛びつきました。

これをやらなければ、-で終わった2021年も+だった計算です。去年などはグロースが散々下がりましたので、これらを持っていなければ去年もTOPIXを上回れたでしょうね。しかし、たら、れば、は禁物です。

この教訓から、長期で成長が見込める銘柄は持ち続ける、売買したいときは売買するタイミングではない、と言い聞かせ、ホールドを貫いて、グロースの下落も受け入れ、バリューの低迷も受け入れ、会社の業績などが変わらなければ手をつけない、入れ替えるときは納得いくまで調べた上で今の保有銘柄より有望と確信を持ったとき、と方針を固め、ひたすら持ち続けました。そうしてから明らかに成績が向上した、というのがここ2年でした。

さすがにクラウド銘柄が買値から4分の1近くまで落ちたときは売りたくなりました。しかし、売らずにいたらそこから3倍以上になっていますし、コロナの逆風がきつかった東急不HDも持ち続けていたら去年は保有銘柄で1位の40%超えの上昇率でした。主力の自動車関連銘柄は30%超え等、去年はTOPIXを保有銘柄の過半が上昇率で上回りました。以前のように感情で売買していたら主力の自動車関連銘柄も今年前半のちょっとした急伸で売りたくなっていましたし、他にも「やらなくて良かった」と思える売買をしたくなったタイミングは何度もありました。

当然、造船、海運、銀行、商社などの上昇にも乗れていません。元々持っていなくて、売買もしていないのですから。しかし、その「儲けを逃した」感情は「損をした」よりもショックに感じるんだそうです。心理学では。それが飛びつき買いに繋がると。まさにコロナショック後戻り相場の時の私ですね。いいんです。逃しても。何せ私の資産は投資開始来で20%も増えている。市場に居続ける、生き残る、負けない、を大事に、これからも、コツコツと。

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