億り人投資家達のブレない投資スタイル

stock-investment20231014 日本株投資

保有銘柄12のうち通算で含み益は8、含み損は4銘柄あります。が、含み損銘柄の損失額合計で主力の自動車関連銘柄の含み益を全て打ち消すほどとなっており、非常に悩みの種です。

含み損銘柄のうち2銘柄は今年大逆風のグロースです。グロースとは、毎年二桁売り上げ成長を続ける好成長株のことと理解しています。レーザーテック、神戸物産、ワークマン、MonotaROなどです。PERやPBRで見るとかなり割高とされる水準、PERが50倍などまで買われている場合も多く、日頃から株価の変動が激しい。決算どころか、月次売り上げがよかった、悪かったなどの理由で1営業日で5%10%と変動することもざら。それが今年は右肩下がりに下落し続け、最高値の数分の1にまで下がった銘柄もあるくらい。好業績は継続でも、です。

原因はアメリカを始めとする金融引き締めによる高金利とも言われています。高PER(株価が割高)ということは低配当ということ。同じ配当性向30%でもPERが10倍なら3~4%の利回りとなるところ、50倍なら1%にいきません。米10年もの国債を買えば高配当銘柄並みの利回りという中でグロース株など買うか、ということです。軒並み株価が急落してもなおPERが20倍を割る銘柄はグロースでは知る限り見当たらない。20倍は通常十分買われている水準です。

このあおりを受けているのが好成長株を主体に投資している3億り人のはっしゃんさんです。年初来マイナスです。しかし、ブレない。淡々と成長株を保有し続け、高配当バリュー株へシフトなど気配もない。同じようなことが逆に空前のグロースブームだったコロナショック後の戻り相場の時に、バリュー株投資家のかぶ1000さんにも見られました。あの時は猫も杓子も高成長グロースに投資しておけば短期間に資産を増やすことが出来た。インスタント億り人が何人も生まれた。かぶ1000さんよりにわかド素人の方がハイパフォーマンスをあげられていた。しかし彼もまたブレなかった。その年は微+に終わりましたが、次の年からは再び指数を上回るパフォーマンスを見せ、今年も日経平均を大きく上回っています。片やグロースブームに踊ったにわか勢はその後短期間で全ての利益を失うどころか、急坂を転げるように資産をマイナスに持って行かれました。私もグロースに当時手を出しました。そして今それらの含み損が2トップです。

この経験から、苦しいときに強そうなものに乗り換える愚を悟りました。当時何も動かなかった方がその後のパフォーマンスはよかった。その教訓から去年のマイナス相場ではジッと耐え、年間+で終えられました。今年も耐えています。全体のパフォーマンスは主力の自動車関連銘柄含め過半が日経平均、TOPIXを上回る上昇を見せ、申し分ない利益を得ていますが、グロースのマイナスのせいで結構打ち消され、総合では日経平均、TOPIXに後れをとっています。しかし業績面で二桁成長を続け、利益も伸ばしている限り、グロース2銘柄も保有し続けます。「もうグロースはダメだ、銀行か鉄鋼か海運か、商社か百貨店か、強いのに乗り換えよう。」と思うときが一番間違えているタイミングだと何となく思うからです。売るときは業績に何かあったときです。たかが月次がやや減速した、とかではない。せめて投資スタイルがブレないことが経験から学んだことです。

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