自分は安給料のワーカーで、持病もあり、キャリアなんてそもそも描けない、雇ってもらえて何とか体調と折り合える職場で細々やっていくしかない、その安定だってか細い、何かが破綻すれば生活保護と隣り合わせ、定年?年金?定年まで雇ってくれるなんて思わない方がいいし、年金なんかもらえる額は計算出来ますが、とても足りない、なので副業にいそしみ、開業運転資金も貯め、さりとて私生活もおろそかにせず出来る範囲で楽しみつつ、といった毎日を送っていました。結構まあ充実してはいました。で、職場が人手不足が限度を超え始めて負担が増え、持病と折り合える感じで働くのが難しくなり、即断で退職。思っていたより早く独立の憂き目に。ああお金貯めておいて良かった・・・いや、必要ないなこんなに。今や開業に元手はあまりいらない。当面の生活費を除いてもかなりの余剰資金が出来ていた。銀行預金なんか利息も付かずインフレにも対応出来ない。個別株投資の本を数冊読んでみた。中でも感銘を受けたのはバフェットと並び称されることもあるファンドマネージャーのピーター・リンチの「株で勝つ」。とはいえ、「投資とギャンブルのはっきりした境はないが、株式市場というのは長期で見ると右肩上がりであり、やってみる価値のあるギャンブルと言えよう」という表現にとどまり、これはいいのだろうか、と。しかし、「投資=無謀なギャンブル」「金儲け=悪」という蒙は解かれていった。そこら辺のよくある思い込みにはいちいち答えてくれる本。中でも私が一貫して鉄則にしているのは本にある「投資は何年かの内に必要になるであろう額を除いた余剰資金の範囲内で」「信用取引をしない」「全体相場の予想をしない」の3つ。よくある話が、借金までして一杯に賭けてしまい、現物にとどまらず信用取引で資金の3倍もつぎ込み、予想が外れてゼロよりも下に行き、破産、退場という。私は投資始めて5年弱でほとんど日経平均などの上昇にも付いていかず、儲かっているというほど利益はでていませんが、生活費には手をつけていないし、信用取引もしないので最悪でもゼロになるだけ(それだってほとんどない)、全体相場の予想もしないのでいちいちポジション調整とか言って売ったり買ったりもしないので精神的にも楽だし裏目も引かない(全体相場の予想は当たらないし裏目を引く=稲妻が輝く上昇局面に乗り遅れたり、絶好の買い場である下落局面で逆に損切り名目で売ってしまったり)。色上記の3つの鉄則だけは守っているおかげでクリスマスショック、コロナショックなど相場の荒波もありつつ、色々大小失敗もしつつも今現在で損をしていない。初心者の方で最近でも信用取引全開で無謀なデイトレというギャンブルに明け暮れている人がツイッターで注目されていましたが、何故大金をつぎ込むのに本の1冊や2冊読まないのか。私でさえ良い本を読んだおかげで落ち着いた毎日でいられる。いくら準備してもしすぎることはないと思うのですが・・・