伝説の投資家ピーター・リンチの「株で勝つ」を投資を始める前に熟読し、今もことあるごとに読み返しています。これが基礎にあることで私の投資人生は収支+で来ています。日本株投資を始めたタイミングはまさに「最後に列に並ぶ人」という表現があたる、アベノミクスを散々横目で見続けて「バブル後最高値」という見出しを見て、ようやく株式投資でも、と思った、という2018年後半。億り人投資家達はすでにアベノミクスの末期を予見し、様子見に入っていました。何も知らない私はまず勉強をと、株式投資の基礎の本と、その中で紹介されていた「株で勝つ」を何度か読んで、奇しくも「株で勝つ」冒頭のブラックマンデーと同じ10月19日の世界同時株安を見届けて、株価が底打ってしばらくしたタイミングで現在の準主力銘柄、篠崎屋を100株だけ買ってみました。その後は決め手に欠きながらも色々四季報などで調べて、当時の資金のほぼ全額を投資し終わり「フルポジ」にした10日後にクリスマスショックで10%も暴落。しかしリンチの教えを守り、一株も売らずに持ち続けたら1月にはほぼ戻り、2月中には多すぎる保有銘柄を次々整理し、今の主力の自動車関連銘柄を買い進め、保有割合1位に持っていき・・・という流れでした。
自分の仕事や身の回りのことからプロの投資家よりいい情報を先に手に入れられる、と「株で勝つ」に書いてありましたが、何度考えても当時の仕事を何年やったとて投資のヒントらしきものは思い当たらず、好きな納豆関連で探して篠崎屋、バイク仕事だったので「バイク、タイヤ、メーカー」のワードで検索していくつか調べて絞った今の主力銘柄を選ぶ、といった具合で銘柄数を絞りました。何せ当時や今の生活だと上場企業とあまり関わらない。しかし最近ではコロナで郊外の戸建てが売れているというニュースを聞いてすぐにタマホームによる戸建てが近所に数軒建ち始めたなあと気づき、直後の決算後から株価は急騰。気になった時点で調べていたら投資する判断もあり得たなあ、とか、身近な投資ヒントの実例を見たりもしました。まずまずの利益を取れた大王製紙もまあわかりやすかったですかね。まあやはり得意は料理なんですよね。しかしオイシックスなどは使わないし、秋川牧園でも買いものしないし、クックパッドも見ないし。行くのは個人経営の農家の直売や零細魚加工場直売や市場など・・・外食も一切しない。得意分野が投資と結びつかない。ただリピーターで株主でもある篠崎屋は料理好きの私から見ても高水準のものを安く売っており、しかもニッチ。競合など参入は考えづらい。有望と感じています。主力の自動車関連銘柄も完成車メーカーの最近の減産以外に悪材料は見当たらず、全く不安はない。株価はずっと低迷してますけど・・・「株価は利益に連動するものである」とのリンチの教えを信じます。ちなみに利益の方はコロナ前どころか最高水準まで来ていますが株価の方は全く戻っておらず、株価と利益の乖離はますます大きくなっており、上昇余地は高い。