握力

stock-investment20210425 日本株投資

今般のコロナショック暴落ほど投資家の握力が試された事案は珍しいでしょう。確かに株価だけでなく実体経済に影響が大きく、暴落当時の四半期決算では「影響を見通せず予想は困難」と、来期予想を出せない企業が多数。シビアな見積もりでも楽観的でも、ざっくり30%は減益要因になりうる、とか。証券会社のアナリスト達も例えばアイキャッチ画像のチャートのソニーについては、「目標株価10,000円台は切り下げ、割り込む、一旦投資対象から外してもいい」などと相次いで動画を出したりしていました。私も当時ソニーを段々と微益で利確して手放し、一時は全て他の銘柄に入れ替えていました。当時は当然の判断に思えました。大王製紙なども今もホルダーではあるものの、当時より大分減らしてしまっています。しかしソニーは巣ごもり需要で主力といえるゲーム部門が大きく伸長するなどイメージセンサー部門以外は概ね増益、大王製紙も段ボールなどは大減益ながらも衛生紙、マスク等が急激な伸びを見せ、製紙大手で唯一の増益と、両方ホールドのままが正解なのでした。

結果論といえばそうです。かぶ1000さんもソフトバンクGを大半利確し、ポートフォリオを改造していました。しかしそうしていなければ、何もしない方が今頃は全然利益が上だったそうです。私もソニーと大王製紙の急騰の恩恵を受け切れていません。ソニーはNTTドコモを利確したのち、1度下げていた場面で買い戻し、株数は少なくなったものの再上昇の恩恵に今も与れています。大王製紙も株数は4割減らしてしまいましたが何とか恩恵は受けています。ソニーや大王製紙を売って乗り換えた一角のNTTドコモなどは一時は携帯値下げ圧力で含み損でしたがTOBで急騰し短期で40%弱の利確をしましたが、それがあってもやはり何もしない(ソニーと大王製紙を持ち続けるだけ)の方が利益は上でした。できたキャッシュ全部をドコモに投じたのではなかったからです。投じた先の一角MonotaROも大幅高ですが、もう一角のクラウド銘柄が大幅安で相殺しています。

投資歴も段々長くなり、年単位の感覚も徐々に身に付きつつあります。株価の変動も気にならなくなってきました。ファンダメンタルズは一部の業界、会社についてはかなりつかめてきている感じもあります。見方が多少わかってきたというか。

コロナは色んな教訓をくれました。これからも見るべきは株価ではなく、業績、ファンダメンタルズです。

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