11月は日経平均-2.2%、TOPIX-0.5%、グロース+2.2%でした。保有資産全体では+50.27%と、投資人生最大の1ヶ月の上げ幅に。買値ベースで保有銘柄全体の45%を占める集中投資先の主力、知多鋼業に対し同社筆頭株主であり主要取引先であるカヤバによる完全子会社化企図のTOB表明があり、同社株価はTOB価格付近の高値まで急上昇し、約2.3倍に。そしてその近辺に張り付き、じりじり下げ基調ではあるものの、高値のままです。まだ売っていませんが。約6年保有でやっと報われた形です。当然この流れも想定の一つにはありましたが、恐らく話にならないくらい安い水準でのTOBになる、非難囂々の展開になる、と思っていましたので、比較的妥当、まあ納得の価格で驚いているというのが本音です。正直この銘柄を売る理由がTOBなんかでは納得出来ないと思っていましたので・・・
これで投資開始来の金融資産増加率は約6年間で、同期間の日経平均+78.75%、TOPIX+68.37%を上回る+102.19%となりました。まあ、知多鋼業1銘柄の含み益が莫大ですので、全利確売りすれば源泉徴収額もかなりですので、パフォーマンスはその分落ちますが・・・
今月の爆益の要因はそれに尽きますが、それをなかったものとしても+です。MonotaROが強かった。3年ぶり新規買付のヤマシタヘルスケアHDも含み益です。エネオスも株価上昇に加え半期配当金も入金。
そして3年間ほど個別株を一切売買していませんでしたが、配当金も3年分ほど貯まって、買いたい銘柄も出ましたので、保有銘柄のアイフルを300株買い増しし、新規でヤマシタヘルスケアHDを300株買い。両方業績面の明るさと、直近の株価の安さで、奇しくも同時期に買いとなりました。
知多鋼業のような万年割安、薄板の流動性に乏しい過疎株はぱっと見激安に見えてもそれが何年も低迷し続け、時には割安なのに更にドンと下げる事態にも見舞われ、上昇相場で捨て置かれ、何年も日経平均やTOPIXに負け続ける「バリュートラップ」にハマる恐れがあると警告されます。だからその覚悟がないと基本買ってはいけない。今年に入って買い集め始めて短期でTOBで爆益という方を一人だけ知っていますが、稀なケース。私は6年間保有でした。買った時は株ではなく金(ゴールド)のような感覚で、1万円入った財布を6,000円とか7,000円くらいで買って、しかも年々中身は増え続けているのでずっと持っておこう、と思いました。何度かこの銘柄にしては株価急伸と言える上昇を見せた時は売りたくなりました。しかし売らなかった。正解でした。長期投資の妙味を体感出来ました。この銘柄は来年2月までには全株売ることになりますが、これからも長期視点を忘れず、どっしりと投資していきたい。